この星の格闘技を追いかける

【UFC241】エンドレスの殴り合いを制したパウロ・コスタが、ヨエル・ロメロを下し13連勝

<ミドル級/5分3R>
パウロ・コスタ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ヨエル・ロメロ(キューバ)

まず右ミドルから距離を詰めるコスタ。ロメロは左ストレートを予測しづらいタイミングで放つ。さらに左ハイを見せ、直後にダブルレッグを仕掛けるがコスタがスプロールからフックを当てる。ケージを背負ったロメロは左フックに左を合わされ腰が落ちる。しかし、直後に右フックを当てて逆にダウンを奪うと立ち上がったコスタにテイクアウンを仕掛ける。ここも切ったコスタはミドルを入れ、ケージ際を移動するロメロを追いかける。

ロメロはスピニングバックフィストを空振りするが、左右のフックを思い切り振るう。ボディから左右のフックを当てるコスタは飛びヒザをかわし、真っすぐ下がったところでケージに詰まる。ここでコスタの放った左ヒザがロメロの急所を直撃し、試合が中断。時間をおいて再開すると、ロメロは関節蹴りを繰り出す。コスタは距離を詰めてガードの上から右ハイ、ダブルレッグを切ってパンチを纏める。起き上りながらパンチを振るうロメロも肩で息をしながら力のあるパンチを続ける。コスタは右ボディストレートを入れ、左を受けても前に出て後ろ回し蹴り、最後に右を入れ激しい5分間の打撃戦を終えた。

2R、右から左を当てたコスタが右前蹴り。ローを蹴り、右ミドル。明らかに疲れているロメロだが、これらの攻撃を受け下がる場面が増えてくる。ケージを背負って空振りのパンチを続けてパンチを被弾し続けるロメロは、足が泳ぎ始める。それでも手を出し続け、粘りを見せるロメロがジャブを連続で入れる。逆に手数が減ったコスタも動きがついに落ち始める。深呼吸をしたコスタはボディを当て、右フック。殴られても舌を出すロメロがダルレッグを決めラウンド終了を迎えた。

最終回、ローを蹴るロメロがワンツー、クリンチアッパーを突き上げる。コスタは右を2発当て、右ミドル。動きが止まったかに見えたロメロは、口を大きく開けてなお左を返す。指を伸ばすロメロに注意が入り、ドクターチェックをコスタが受ける。これで休めたロメロはなんと、笑顔を浮かべる。再開後、ワンツーで左フックをヒットさせたコスタはボディを2つ打ち込む。左ジャブから右フックを振るったロメロが左を当て、コスタを下がらせる。ここからコスタがボディを連打し、ロメロもダーティーボクシングでアッパーを突き上げる。

足を止めて打ち合いでも、両者引き下がらないがロメロの勢いがコスタを上回るように。しかし、攻め疲れて攻撃が続かないロメロは右ハイを蹴り抜かれそうになる。その蹴りをキャッチして前に出たロメロは、コスタのクリンチに大内刈りを決める。シットアップからバックを伺ったコスタ、反応したロメロは最後まで拳を振るい続けタイムアップに。

判定勝ちを手にしたコスタは13連勝にも大ブーイングを受け、「皆、僕はベストを尽くした。ロメロは本当にビーストだ」とハグし、イズラエル・アデサーニャ戦をアピールした。


PR
PR

関連記事

Movie