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【UFC240】スーパータフ、何を受けても倒れず折れないスペンサーを攻め続け、サイボーグが復活V

<女子フェザー級/5分3R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
フェリシア・スペンサー(米国)

左ジャブを伸ばすサイボーグに右を返すスペンサーは、右ハイを受けそうになっても下がらず、ヒザを入れられても左エルボーを打ってカットさせる。ケージにサイボーグを押し込んだスペンサーはヒザを腹に受け、首相撲で崩されるが懸命に腕を差し続ける。離れたサイボーグが左右のフックを連打、スペンサーは左ローで姿勢を乱すが、すぐに立ち上がって右を伸ばす。サイボーグは距離を詰めて、蹴りを交えながら思い切り右フックをヒットさせる。

ローからパンチを振るう流血のサイボーグは、まさに鬼神のごとく形相でパンチを打ち込む。必死に組みついてケージにサイボーグを押し込んだスペンサーは、ボディにヒザを受けながらダブルレッグへ。ケージを背負って倒れないサイボーグが体を入れ替えてヒザとヒジを入れ初回が終わった。

2R、左ハイでヒザを顔面に受けながら、その足を取ったスペンサーがケージにサイボーグを仕込みシングルレッグへ。倒れないサイボーグだが、攻め疲れと組まれてからの防御で大きく口を開けて息をするようになっている。一度は体を入れ替えたサイボーグだが、スペンサーは押し返し何と引き込みを選択する。ここぞとばかりに鋭いパウンドを落とすサイボーグに対し、蹴り上げで対抗するスペンサーは殴られながらオモプラッタへ。

上四方に回れても腕を取り続けるスペンサーにたまらずサイボーグがスタンドに戻る。立ちあがったスペンサーは左を伸ばし、右ミドルを見せる。体の頑丈さほど攻撃力のないスペンサーだが、ローに左を合わせていく。スペンサーの踏み込みに右を思い切り当て、左ジャブに続けたサイボーグは、さらにボディにヒザを入れ右を打ち込む。スペンサーは後回し蹴りを繰り出し、届きはしなかったが戦える意志を見せ続けた。

最終回、マウスピースをつけ忘れたスペンサー。開始が遅れたが、再開するとサイボーグが距離をとって組まれてところに首相撲&ヒザ蹴りという手堅い選択をする。ジャブを当てるサイボーグに、スペンサーは右上段回し蹴り、続いてエルボーを繰り出す。そのまま組んでケージに押し込んだスペンサーに対し、サイボーグは体を入れ替えてヒザ、右エルボーを打ち込むとパンチのラッシュをかける。

ヒザをボディに受け続けてなお、ハイをブロックして左ジャブを繰り出すスペンサーは右ローを蹴られ、ワンツーを被弾。左エルボーを狙ったスペンサーに、サイボーグはワンツーフックを入れ、左ジャブ、左ストレート、左ボディフックから右ストレート、さらに右ミドルを蹴る。立ち続けるスペンサーは蹴りを見せるが、最後までサイボーグはパンチを出し続け、タイムアップとともに笑顔を見せた。

頑丈さと折れない心で奮闘したスペンサーだが、攻め続けられたことに変わりなくフルマークでサイボーグが勝利した。「フェリシアはエルボーで私の額をカットした。MMAを始めた時、女子選手はいなかった。彼女の健闘が嬉しいし私の誇りになる」とサイボーグは勝利を振り返り、アマンダ・ヌネスとのリマッチを静かにアピールした。


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