【Pancrase307】新天地パンクラス初戦で、岸本泰昭が菊入正行の逆襲を受け痛み分けのドローに
【写真】組みで劣勢だった菊入が3Rにダウンを奪い逆襲。ドローに持ち込んだ──のか、取り逃したのか……(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<ライト級/5分3R>
菊入正行(日本)
Draw.1-1:29-28.29-28.29-29
岸本泰昭(日本)
サウスポーの岸本が左に回り、左フックを振るう。ローを見せた菊入は左ジャブ、岸本は左を打ってからのダブルレッグでテイクダウンを決める。足を抜いて、座る菊入を跨ぎマウントを取りに行った岸本だが、立ち上がられてしまう。四つ組で長身の菊入が振っていくと、岸本が離れる。続く菊入のヒザ蹴りに組みついた岸本は、ボディロック&小外掛けへ。耐えられるとダーティボクシングから、一気に低い姿勢で足を取りテイクダウンを決めた岸本は、スクランブル&ギロチンも上を取り直し、ネルソンで菊入をコントロール、バックを伺う。胸を合わせた菊入が離れたところで初回が終了。岸本が3票を取った。
2R、四つ組から大内刈りを決めた岸本がトップを取る。クローズドガードの中で左のパンチを落とす岸本に対し、立って離れた菊入が左フックから組みに行く。両者が激しく体を入れ替え、ケージに菊入が押し込む。態勢を変えた岸本のシングルは決まらず、間合いを取り直す。左ミドルを入れた岸本は、組まれても逆に押し返す。ここでヒザを顔面に届かせた菊入が、左ハイから左ストレートに右ストレートを打ち返す。組んだ岸本をケージに押し込んだ菊入は右エルボーを狙って離れる。菊入の左フック、岸本が左を打ち返そうとしたところで時間に。この回はジャッジ2人が岸本、1人が菊入のラウンドとした。
最終回、右を被弾した岸本が荒いパンチから、頭を振るように左右のフックを打つ。そのまま組んでシングルで尻もちをつかせた岸本だが、すぐに立ち上がった菊入がワキを潜ってバックに回る。岸本は胸を合わせてヒザを腹に受けながら金網に押し込む。体を入れかえ、左右のフックを打つ菊入。岸本も左を返し、ミドルへ。菊入はケージに詰めた状態からフックを見せて離れると、岸本の左フックに右フックを合わせる。
前のめりにダウンした岸本は、起き上がろうとしサイドバックから殴られつつスタンドへ。菊入は右ストレート、岸本も左フックを打ち返す。ダブルレッグを切られ引き込んだ岸本、菊入はスタンドに戻り寝技に付き合わない。立ちあがり、ケージを背負ってパンチを貰う岸本が、頭を下げて大振りの左フック。右を当てた菊入は、まっすぐ下がった岸本にパンチをまとめダブルレッグを切る。
ここで引き込んだ岸本は、ブレイクを受け立たされる。菊入は岸本をケージに押し込んで試合終了。ジャッジの裁定は三者三様、1-1の痛み分けとなった。