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【Pancrase307】翔兵とフライ級暫定王座決定戦へ、上田将竜─02─「笑うことができれば良いかな」

Masatatsu Ueda【写真】練習仲間のセコンドにつく上田、いつも全力(C)MMAPLANET

21日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase307で暫定フライ級KOP王座決定戦を翔兵と戦う上田将竜インタビュー後編。

福岡県在住、激熱ファイターの春日井たけしとの友情、そこで気付けた自分自身をぶつけるタイトル戦を前に、これからや家族の存在を語ってもらった。

<上田将竜インタビューPart.01はコチラから>


──あの春日井選手の助言で、気持ちが楽になれたのですね。

「ハイ、春日井君とは自分が2年間東京に出ていた時に慧舟會の東京本部におって……アマ修斗の中部選手権の決勝で当たったんです。自分が2Rに腕十字で負けて。その時、少し話をして……全日本の時に再開すると、互いにアップするパートナーもいなくて、2人でやっていたんです(笑)。

その全日本アマ修斗で自分は九州の選手に負けてしまって、『俺の東京での日々は……』って心が折れました。そんな時に父親の健康面のことなども関係して、福岡に戻ったんです。

春日井君とは暫らく経ってから…LINEで連絡を取り合うようになりました。HEATの福岡大会の時も『どこかで練習できないでしょうか』って連絡があったり。その時は大宮ハントさんにお願いし、一緒にレンジャージムで練習したんです。そうしたら、それから春日井君もパンクラスに上がるようになったので東京で会うようになりました」

──福岡と名古屋、距離があったのが良かったのかもしれないですね(笑)。

「いやぁ……春日井君は、弱い自分の気持ちを分かってくれるんです。でも本当に春日井君の言ってくれた通りで、救われたんです。だから今回もタイトルマッチですが、結局は自分自身の戦いになります。練習仲間、こっちのジムの若い子たちに地方在住でも頑張ったら、東京でも試合ができるし、ベルトを獲れる、世界でも試合ができるって見せてやりたいです。それで若い子が『俺も頑張ろう』って思ってくれたら、本当に嬉しいです」

──地方在住の選手、特に北海道や九州の選手が定期的に首都圏で戦うことは簡単でないことを誰よりも知りぬいている上田選手らしい言葉です。

Rildeci vs Ueda「自分が本当の意味でプロになれたんだと初めて思ったのが、リルデシとの試合だったんです。あの時、ブラジルの選手と九州の選手の試合を東京で組んでもらえた……それこそ、マッチメイクしてくれた坂本(靖)さんに『対戦相手がなかなか見つからなくて、上田君からするとメリットはないかもしれないけど、どうしますか』と言ってもらえて。

メリットがないところか、メリットしかないと思いました。その前の獅庵選手との試合を生で見させてもらって、『あれはだるいなぁ、長ぇなぁ』と思っていたんです。リーチが長く面倒くさい選手がブラジルから来たぞって。だからオファーをもらって本当に嬉しかったです。絞められてやられましたが、後悔は全くなかったです」

──そういう選手が九州からどんどん出てきて欲しいですね。ところで海外でという発言がありましたが、今年の4月からパンクラスの新正規王者はONEと契約という話になっています。

「正直ですね、僕もそんなに長くできると思っていないです。でも人間、続けているとだんだんと欲も出てきます。東京で試合ができたら満足しちょったのが、チャンピオンになりたいと思うようになりました。その次は世界で戦いたいちゅうのが出てきています。できるのであれば、最後……自分のキャリアを終わらせるのはONEチャンピオンシップ。後悔無く戦い抜くことができればなと思ってしまいます」

──地元で試合をしたいという気持ちは?

「闘裸男を見ていたら、思いましたね。知人の前で……福岡で試合をしたいと。それが最後──ですかね」

──それこそ闘裸男に出ていたメンバーに、パンクラスで活躍している選手が加わる福岡、九州勢ぞろいのMMA大会が見てみたいものです。

「いろんな団体をひっくるめて、やれば盛り上げりますよね。Gladiatorがあった時は九州✖韓国とか、鬼木(貴典)さんがやっていた時は面白かったけぇ、魅力があったけぇ自分もださせしてもらいよったんです」

──海外、地元凱旋の前にまずは暫定タイトル戦が控えています。

「ハイ、もうここまで来たら……相手云々より、自分がここでやって来たことを出し切って、勝っても負けても結果はどうであれ、笑うことができれば良いかなって思っています」

──今、お仕事をされながら片道1時間かけて練習という日々を送っているのですか。

「ハイ。時間も比較的自由になる仕事で。ただ、本格的にONEで戦えるようになったら、後悔がない方を進みたいのでて、仕事を辞めてもという気持ちあります」

──ご結婚は?

「しています。去年、娘も生まれました」

──……。

「嫁さんとはプロになったころから付き合い始めて、そして結婚したので……ずっと、それこそパンクラスでの戦いをずっと見てきてくれました。なので『あんたに格闘技を辞めろっていうのは残酷すぎる。ただし、娘もおる。だから養っていける給料があって、家族一緒に笑っていられるんだったら仕事はなんでも良い』と言ってくれるんです。嫁さんの言葉もエネルギーになります。

娘にも格闘技をしよう姿か、働きよう姿かどっちを見せたいちゅうと、格闘技をしよう自分なんです。気持ちを込めてやってきたので。だからこそ、気持ちを見せたいです。

どうしても自分はスタミナより、集中力が切れることがあるので、今回は相手云々でない自分との戦いに勝つことができれば、試合にも勝てると思っています」

■ Pancrase307対戦カード

<ストロー級KOPT/5分5R>
[王者] 砂辺光久(日本)
[挑戦者] 北方大地(日本)

<バンタム級KOPT/5分5R>
[王者] ハファエル・シウバ(ブラジル)
[挑戦者]金太郎(日本)

<暫定フライ級KOP決定戦/5分5R>
翔兵(日本)
上田将竜(日本)

<バンタム級/5分3R>
TSUNE(日本)
アラン・ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
中島太一(日本)
ユータ&ロック(日本)

<女子フライ級5分3R>
ライカ(日本)
グレイシ・ファリア(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)

<フェザー級/5分3R>
林大陽(日本)
コンバ王子(日本)

<ライト級/5分3R>
菊入正行(日本)
岸本泰昭(日本)

<フライ級/5分3R>
中村龍之(日本)
NavE(日本)

<ライト級/3分3R>
松岡崇志(日本)
平信一(日本)

<ライト級/3分3R>
小林裕(日本)
雑賀・ヤン坊・達也(米国)

<ネオブラッドTフェザー級準決勝/3分3R>
鬼山斑猫(日本)
葛西和希(日本)

<フェザー級/3分3R>
TAG(日本)
小森真誉(日本)

<バンタム級/3分3R>
後藤丈治(日本)
平田純一(日本)

<フライ級/3分3R>
西村大輝(日本)
中嶋悠真(日本)

<フライ級/3分3R>
廣中克至(日本)
聡-S DATE(日本)

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