【Bellator224】待望のベラトール初陣へ、ストラッサー起一「ルースを倒して、次はホンマの上位選手と」
【写真】弟であり、人生のライバルでもある起八さんと(C)KIICHI KUNIMOTO
12日(金・現地時間)にオクラホマ州タッカービル郊外ウィンスター・ワールドカジノで開催されるBellator224で、ストラッサー起一がエド・ルースを相手に待望のベラトール初戦を戦う。
UFCからRIZINを経て、再び北米メジャーで戦いたいという想いが勝ったストラッサー。そして対戦相手はベラトールで非常に評価の高い元レスリングNCAA D-1王者で、ウェルター級ワールドGPにも出場していたルースだ。
そのルース戦を前にしてストラッサーは「過大評価されている選手。舐めるな」という強い気持ちを全面に表していた。
──エド・ルース戦に向けて米国行きも迫ってきました。
「ハイ、月曜日に出発します(※取材は7月5日に行われた)。明日で最終調整を終えるのですが、向こうに行って今の力を全て出して勝つだけです」
──改めてベラトールで戦うにあたって、どのような気持ちでいますか。
「今の自分にとっては最高のステージです。米国で試合をすることが凄く楽しみなんです。それにケージの方が戦いやすいので。壁があって、サークリングがある空間というのは現代MMAには必要だと思っています」
──対戦相手エド・ルースの印象を教えてください。
「エド・ルース選手は米国サイドからすれば凄いってことですけど、個人的には『エド・ルースかい?』って思っていたぐらいなんで。キャリアも違いますし、エド・ルースが強いと言われていても、大したヤツと戦っていない。僕もUFCとRIZINでやってきたので、そこのキャリアの差、力の差を普通に見せてやろうと思っています」
──カレッジ・レスリングではNCAAを制していますが、ストラッサー選手とは戦っていた相手が違うと。
「僕からしたら弱い相手ではないと思っていますけど、実力以上に評価されている選手だとは思っています。なのでベラトール初戦で、そういう相手を当ててもらったので自分の力を示すという意味では良い相手だと思います。正直、舐めんなよっていう気持ちでいます。積んできたモノもあるし、今が一番脂が乗っているので自信があります」
──ネイマン・グレイシーに負けた試合から、エド・ルースという選手の脆さも見えた感もあります。
「レスリングで実績を積んでいても、僕らが戦うのはMMAですからね。そのMMAという部分が出た試合だったと思います。ネイマンがテイクダウンを取っていますし、エド・ルースのレスリングには何もビビッていないです。テイクダウン来るなら来いよ──ぐらいで。MMAの組みですから、負けないです」
──ストラッサー選手からすると、過大評価されているエド・ルースだけに逆にオイシイ相手では?
「もちろん、そう思っています。エド・ルースを倒したら、次はホンマの上位選手とやらせてもらえると思っています」
──それでも試合中に気を付けないといけない点はどこでしょうか。
「向こうの距離と僕の距離が違う。そこのせめぎ合いですね。基本的に相手発信で対策は嫌いで。自分の良さを出すという調整をしてきました。メチャクチャ寝技が強いというような選手には対策練習が必要かと思いますが、エド・ルースはそこまですることはなかったです」
──ベラトールでは堀口恭司選手が世界バンタム級のベルトを獲得しました。
「堀口選手は年末にコールドウェルに勝っているので、あの挑戦も妥当だと思います。僕の試合がMSGでないことも意味があるはずです。堀口選手とRENA選手は団体間の関係で出場しました。僕は個人で契約して出ます。だからこそ、しっかり勝って日本人の中量級も戦えるということを見せつけたいと思います」
──堀口選手に続きストラッサー選手がベラトールで勝利することで、北米で日本への注目度が高まらないかと。
「それは僕も思っています。ここで勝って、日本の選手がベラトールに出やすいようになる道を切り開く気持ちでいます。皆、ベラトールに出られるなら出たいはずです。そういう選手はいっぱいいると思います。でも、その入り口が狭い。もちろん、自分のために戦うのですが、それによって入り口が広くなるのであれば、僕にとっても凄く嬉しいことです」
──ストラッサー選手の頑張りで、その扉が開くことを勝手ながら期待します。
「僕は常に舐めんなよっていう気持ちでいました。誰に対しても、舐めんよとしか思っていないです。その舐めんな精神で、絶対に試合に勝つんで」