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【Special】月刊、青木真也のこの一番:番外編─堀口恭司ベラトール世界バンタム級王座奪取

Bellator222【写真】歴史的快挙に青木真也がもの思う、今後の展開とは (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ6 月の一番、番外編は14日(土・現地時間)に開催されたBellator222から、堀口恭司のベラトール世界バンタム級王座奪取に関してを語らおう。


──堀口選手がダリオン・コールドウェルを破り、ベラトール世界バンタム級王者になったことは絶対的に青木選手が言われるように偉業です。

「物凄いことをやっています。それは偉業です。ただ、勝利は素晴らしいことですが、ここから先にクロスオーバーしてUFC世界王者とダブルタイトル戦だっていう流れを作ろうしている。そこに何か期待するかといえば、ないですね。

そんなことあり得ないし、全く別のストーリーラインだと思っています。RIZINとベラトールを制したことと、だから次はUFCなんだってことは。ベラトールはUFCとは違うから面白いわけですし」

──UFCの世界王座を目指すのであれば、UFCと契約して目指すのが正攻法だということでしょうか。

「それが正しいとは言わないけど、UFCというモノを認めているなら、そういう思考でないとUFCは成り立たないと思います」

──堀口選手がMSGでコールドウェルに勝ったのは凄いこと。ただ、だからといってUFCを口にするのは違う?

「本人は何も語っていないですけどね」

──あぁ、本人は言っていないのですね。

「ハイ、堀口選手は当然凄い人だから、それを語ってはないです。でも周りがそういうことを言い出すのは、話が違うだろうって」

──MMAの見方として、堀口選手の偉業があるからといってRIZIN喚起者がUFCを含めて話はしないでほしいというわけですね。

「もっと言うとRIZINとベラトールの二冠とも思っていないです」

──それはどういう意味ですか。

「RIZINとベラトールの両方のタイトルを賭けて戦ったわけじゃないので、こないだの試合は。RIZINとベラトールでは、またストーリーラインが違うし」

──堀口選手に米国でベラトール王座の防衛戦を戦ってほしいという気持ちはありますか。

「あぁ、僕は凄く自分勝手だから堀口選手をベラトールの世界観で見たいなって思っちゃいます。堀口恭司という選手が、やっていけることはそういうことだと思うんです。勝ち続けていくこと。そしてベラトールの世界王者になったことで、RIZINのマッチメイクは難しくなってくるはず。

だから8月にRIZINで試合をする堀口恭司選手には、MMAを楽しむうえで乗れていないです。このタイミングで良いマッチアップができると思わない」

──それは青木選手がMMAに造詣が深いからこその見方ですね。一般層を巻き込むにはUFC✖ベラトールとキャッチーかと思います。ダリオン・コールドウェルを知らなくても北米メジャーのベルトに注目がいく。五輪柔道で決勝の相手云々などなくても、金メダルに注目がいくように。

「キャッチーなんですけど、8月は良いマッチアップにならない。やっぱり、そういう風に思っちゃいますよね。なんかもう冷めちゃっています。そういうことはわかっちゃっているので、食指が動かない。これから日本のMMAの話題は堀口選手を中心に回っていくと思います。

ただし僕のMMAの楽しみ方はそうではない。だから気になるのは、堀口選手の次のベラトールでのマッチアップですね。堀口選手は強さだけで、ここまで手に入れるべきものを入れてきた。地の強さだけで誰も何もいえないことをやってのけたんです」

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