【DEEP90】神龍誠と暫定フライ級王座を賭け──3度目の正直に挑む、柴田モンキー有哉「負けたら終わり」
【写真】あれから7カ月、皆がそれぞれの道を歩んでいる──3度目の正直なるか。柴田モンキー有哉 (C)MMAPLANET
29日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 90 IMPACTのメインで柴田モンキー有哉が、神龍誠とDEEP暫定フライ級王座を賭けてメインで戦う。
2016年6月に和田竜光の持つフライ級王座、昨年4月に越智晴雄が巻くストロー級王座に挑戦し、ベルトを巻くことがならなかった柴田は3度目の正直となる今大会のタイトル戦に向けて、どのような心境でいるのかを尋ねた。
──神龍誠選手とDEEPフライ級王座決定戦を戦う柴田選手です。
「暫定王座決定戦ですね」
──あっ、ONEと契約している和田竜光選手が正規王者ではあるのですね。
「ハイ。なので、ほぼほぼ暫定王座ではなくなる。そういうつもりでいます」
──フライ級で和田選手、ストロー級で越智晴雄選手に挑戦しベルトを奪えなかった。そして、4月の大阪大会で坂巻魁斗選手を破り3度目の正直を迎えることになりました。
「DEEP大阪の方たちは、また僕にベルトに絡ませたい──そのためにも坂巻選手を用意してくれたということもあり、自分が想っていた流れにはなりました。ただ、もう少し試合間隔は開くかと思っていました」
──昨年11月にEvolve MMAのトライアウトにパスできなかった。改めて、あのトライアウトとはどのような意味がありましたか。
「落ちたけど、プラスに捉えています。逆に受からなくて良かったのかというぐらいに。シンガポールで生活することができる選手が合格するのに対し、僕はもうこっちで指導とかさせてもらっているし、大阪に住んでいくので受かっていたら、色々と話し合いとか必要になっていたかと。
僕の理想は日本でやっていて、試合前にイヴォルブで練習するということでした。結果、トライアウトには落ちましたが、4月の試合前も2週間前ほどシンガポールに行って練習できましたし。そういう環境をトライアウトに落ちても、得ることはできました。受かる人は受かるべきして、受かる。だから不合格はそういう運命だったし、あの無心で頑張ることができた5日間は、とても貴重な経験になりました」
──合格した澤田龍人選手が、なかなか実戦機会がないですしね。
「僕がどうすべきか、それが分かったような気がします。モチベーションも上がりましたしね」
──あの後、修斗とパンクラスがONEと提携しチャンピオンはONEと契約するという流れができました。
「トライアウトの時から、ONEでなく日本の舞台で戦いたいということも伝えていましたしね。あまりそこを考えることはなかったです」
──なるほど。そのDEEPの頂点を賭けて戦う相手は、まだ18歳の神龍選手です。
「年齢は意識していないです。五輪スポーツでは18歳で世界チャンピオンになっている選手って、いくらでもいるじゃないですか。だから、高橋マコっちゃんは始めるのが早くて近道でここまで来た。
15歳だと驚きますけど、18歳は特になんとも思わないです。年齢は関係なく、1人の対戦相手です。タイトルを賭けて戦う相手なので、純粋に強い。今のまこっちゃんの実力と、僕の実力をしっかりと出してどうなるのかっていう試合です」
──ともに和田選手と試合をしています。神龍選手と和田選手の試合は、どのような印象を持っていますか。個人的には予想以上の健闘ぶりでした。
「う~ん、和田さんが勝ちにいっている試合。途中から仕留めるというのはないし、攻められてもすぐにリカバリーできる余裕を残して戦っていたと正直思っています。余裕があることで、気を抜いたのかと」
──では神龍選手と戦ううえで、どういう点に気を付けないといけないと思っていますか。
「スクランブルでずっと動くところ、それとパンチを合わせてくるところですね。そうですね、合わせてくるパンチに気を付けて戦うこと。ぐちゃっとなったときに上を取ってくるので、そこで勝負をしないことですね」
──自信のほどは?
「自信はあります。勝てるという部分があったので、試合のスパンが短くても受けました。しっかりと気を抜かず、最後まで集中して試合当日は最高の状態を作ってぶつけたいです」
──ではこの試合に賭ける意気込みを最後にお願いします。
「負けたら終わりです」