【DWTNCS S03 Ep02】これでジョンソンが勝てるならMMAに組み技は要らない&契約はバエーザ&ジョンズに
<ライトヘビー級/5分3R>
トニー・ジョンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
オルトン・カニンガム(米国)
試合開始直後から激しくパンチを交換する両者。右を当てたジャクソンが、飛びヒザを繰り出す。組みから離れたカニンガムにローを入れるジャクソンだが、組まれてケージに押し込まれる。ヒザを見せるカニンガムにジャクソンは右アッパーを打ち込む。一旦離れたジョンソンは、カニンガムの前進に左フックを合わせようとする。構わずケージにジョンソンを押し込むカニンガムはワンツーを振るい、クリンチへ。前方に崩されたジョンソンは立ち上がり際に後方からヒザを受ける。もう一度、左腕を差し上げてテイクダウンを決めたジョンソンが、ボディに連打を入れ初回が終わった。
2R開始直後に左腕を差したカニンガムがクリンチ戦へ。ボディロックテイクダウンを耐えられると、首相撲からヒザを突き上げる。押し返して左右のフックを振りまわすジョンソンだが、すぐにケージに抑えつけられる。ついにレフェリーがブレイクを命じたものの、リスタート後は同じ展開になる。カニンガムがジョンソンをケージに押し込み、離れて単発のパンチ、そして組む。シングルからダブルに切り替え、バランスを崩していくカニンガムだがテイクダウンは奪えない。ついにダブルレッグで尻もちをつかせたカニンガム。ジョンソンは即スタンドに戻り、ケージを背負う……。最後の5秒でフックを連打したカニンガムは右目が大きく腫れあがっていた。
最終回、目のこともあり距離を置きたくないカニンガムがすぐにクリンチ戦へ持ち込み、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。スクランブルで後方から殴り、ヒザを入れるカニンガムがボディロックから大きく振り上げてスラム。ついにジョンソンがガードを取る。クローズドガードのジョンソンは、腰を上げたカニンガムがパウンドを落とされる。それでもスペースができると立ち上がり、ケージを背負う展開に。リリースして殴る、そして組み直すという展開でカニンガムが試合を掌握したまま、残り1分となりレフェリーがブレイクを命じた。
すぐに組んだカニンガムが首相撲からヒザ蹴り、ケージに押し込まれたジョンソンがヒザ蹴りを繰り出す。カニンガムは最後に飛びヒザを2度見せ、試合を締めた。
が、ジャッジ3者は29-28でジョンソンを支持。カニンガムは退屈なゲームを見せたが終始コントロールしており、ジョンソンは初回の20秒ほどしか優勢でなかった。テイクダウン、打撃の数でもカニンガムが上回っていたはずだ。視線を下げて、フックを振るいケージに押し込まれたジョンソンが勝てるのであれば、レフェリーは迅速にブレイクを命じるべきではない有ろうか。あれだけレフェリーが膠着を流し、ケージに押し込みテイクダウンを狙っていた選手が判定負けを喫するのであれば、MMAは組み技を排除すれば良い──と思わせるジャッジの裁定だった。
史上初全試合判定決着となり、一方的な試合が3試合あったコンテンダーシリーズ2019年第2週。ダナ・ホワイトはミゲール・バエーザ、マイルズ・ジョンズとの契約をアナウンスした。