【Bellator222】TD勝負でドミネイトしたピコをボリッチが飛びヒザ葬、これぞMMAストライカー
<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
Def.2R3分55秒by TKO
アーロン・ピコ(米国)
左ジャブを伸ばすピコ、右ローを狙うボリッチ。ピコは右ボディフックを見せ、ダブルレッグへ。ケージを背負ったボリッチに尻もちをつかせたピコは、両足を束ねて立たせない。背中を見せずに抱えてきたボリッチを肩に担ぎ、大きくスラムしたピコがケージ中央でトップを取ることに成功する。下からヒジを入れたボリッチにスクランブルを許さないピコが、立ち上がり際にバックに回る。
ここでボリッチをリリースして離れたピコはローに体が持っていかれる。直後にダブルレッグでスラムに成功したピコは、ハーフで腕を抱えてくるボリッチを後方から殴る。ボリッチは体を抱えてリバーサルを狙うも、ピコはこれを許さずスクランブルでバックを制しテイクダウンへ。肩口にエルボーを落とすボリッチは、ここも背中を預けて立ち上がる。再び、間合を取り直したピコがパンチを振るってテイクダウンへ。防いだボリッチにエルボーを入れたピコが初回を取った。
2R、ボリッチの左フックにシングルレッグを合わせたピコは、殴り合いを控えてレスリングを多用するスタイルで勝負する。蹴り上げから後方回転で立ち上がったボリッチに、ピコはまたもダブルレッグを決める。ケージを背負って座らさられるボリッチは、背中を向けて立ち上がるしかない。バックコントロールのピコは太腿にヒザを入れ、正面に回って立たせない。ようやく立って正対したボリッチは、距離を取ったピコに左ミドルハイを見せ、直後に飛びヒザ一閃。
右ヒザを突き上げて、左ヒザをピコに蹴り込んだボリッチがキャリア13連勝、ベラトール4連勝を衝撃的なKO劇で決めた。テイクダウンされるとポイントを失うなかで、耐えに耐えてヒザ蹴りを入れたボリッチ──こそ、真の意味でMMAストライカーといえる。