【ACA96】ACA初陣のタンキーニョ、スタミナ消耗戦の末にカザフのジルコフにスプリット判定負け
<バンタム級/5分3R>
イゴール・ジルコフ(カザフスタン)
Def. Split
アウグスト・タンキーニョ(ブラジル)
左ジャブを伸ばすジルコフが、スピニングバックフィストを当てる。タンキーニョは左リードフックやローを見せるも、右フックを被弾。続けてボディを殴られたタンキーニョは、サウスポーにスイッチするが再び腹にフックを受ける。ジルコフのスピニングバックフィストに組みつきバックを取ったタンキーニョはテイクダウンに成功するが、すぐに立ち上がられる。
直後にジルコフのローをキャッチしてテイクダウンを奪ったタンキーニョはマウントへ移行し、さらにバックマウントへ。キムラクラッチから腕十字を狙ったタンキーニョが自ら下になり、三角絞めにスイッチ。ここから腕を伸ばしにかかったタンキーニョが腹ばいになるも、ジルコフが腕を抜いて試合はスタンドへ。ジルコフが左ボディフックを入れ、ラウンド終了となった。
2R、打撃戦で前に出てシングルレッグを狙ったタンキーニョ、ジルコフは切ってボディから顔面にワンツーを打ち込む。テイクダウンを取れずに打撃戦に応じるタンキーニョがパンチを被弾する場面が増え、肩で息をするようになる。至近距離でのシングルも、しっかりと左足を引いてバランスを崩さないジルコフ。タンキーニョの意外性のある左ハイがジルコフの顔面をかすめる。それでも打撃戦での不利は否めないタンキーニョだったが、残り1分でジルコフの左フックにシングルレッグを合わせ、ケージに押し込んでからテイクダウンを決める。ここもマウントに移行したタンキーニョはヤスケビッチ式十字を狙いつつバックマウントをキープし2Rを戦い終えた。
最終回、ジルコフがいきなりダブルレッグを仕掛け、タンキーニョをケージに押し込む。ウィザードで耐えるタンキーニョの顔面に左フックを入れたジルコフは自ら離れるが、疲れが見えフックが荒くなり、スピニングバックフィストを放って自ら姿勢を乱すようになる。
タンキーニョもまた疲れ切っており、勢いのない左ミドルを見せた直後にジルコフにダブルレッグを決められてしまう。ガードを取ったタンキーニョはケージを背にして立ち上がる。離れたジルコフは一度タンキーニョのダブルレッグをスプロールすると、打撃戦でははなく組みを選択しシングルレッグからハイクロッチでテイクダウンを狙う。タンキーニョはケージに押し込まれた状態でタイムアップを迎え、スプリット判定で敗れた。