【UFN150】いよいよ、UFC初陣へ。佐藤天 in フロリダ「意外と平常心でいることができています」
【写真】アメリカな感じのホテルの前で(C)TAKASHI SATO
27日(土・現地時間)、フロリダ州サンライズのBB&TセンターでUFN on ESPNE+09:UFN150「Jacare vs Hermansson」が開催され、日本から佐藤天が出場する。
ようやく念願叶いUFCと契約を果たし、今大会でベン・サンダースを相手にオクタゴン初戦を迎える佐藤。初めての米国での試合ながら開催地サンライズは、過去2度出稽古を行ったハードノックスのあるフォートローダーデールの隣町、大舞台を前にしても落ち着き払っている佐藤に現在の心境を尋ねた。
──日本時間で夜の11時、現地では午前10時になりますが、時差ボケ等は大丈夫ですか。
「ハイ。大丈夫です。日本を発つ前の日に朝方まで起きて、少しアジャストしていましたし。こっちに来てからも、しっかりと眠ることができています」
──フォートローダーデールまで直行便はなく、長旅だったと思われます。
「シカゴ経由で、トータルで飛行機に乗っていた時間が15時間ほどで、トランジットが3時間あったので家を出てからホテルまで20時間以上掛かりました。着いた日は疲れを感じましたけど、今は問題ないです。これまでハードノックスに2度来て、今回もフロリダですし気持ち的に余裕があります」
──UFCファイトウィークなんだという実感は?
「あまりピンと来ていないです。ポスターにサインしたぐらいで(※取材は24日に行われた)、別に高揚感などもないです。意外と平常心でいることができていますが、UFCなんだという気持ちはあります。」
──それでもUFCと日本では、大会前の過ごし方が違うかと思われます。
「あんまりやることも変わらないですし、ゆっくり過ごしています。以前にトライブで練習していた人の家を訪れ、奥さんが日本人の方なので食事を作ってもらったり。大会スケジュールがストレスになることはないです。到着した日は休んで、昨日はハードノックスで30分ほど軽く動いたのですが、最初はフワフワしていても後半は良い感じで動くことができたので大丈夫かと思います」
とにかく試合まではリラックスしていきたいです。会場も大きいですし、ある程度は緊張するとは思いますが、そうなるだろうという感覚でいれば焦ることないはずです」
──減量は順調ですか。
「体重はいつもより早いぐらいの感じで落ちています。ホテルの部屋にはバスタブもあるし、いつも通り半身浴もできます。日本との違いは、水抜きの時に長南さんが同じ場所にいてくれることですね。日本だと1人で落としていますからね」
──改めて対戦相手、ベン・サンダースはどのような選手という印象がありますか。
「190センチあるかないかの長身の選手で、序盤からアグレッシブに打撃を打ってくる。まずそこで飲み込まれないこと。第一段階がそこで、大切になってきます」
──以前はオーソだったのが、今はサウスポー主体のスイッチヒッターで両方の構えができますね。
「きっと相手によってスタンスを変えているのかと……。相手とは逆の構えをするというか、オーソが相手の時はずっとサウスポーで、サウスポーが相手のときはオーソにしたり、スイッチするのですが基本は右手前だと思います」
──ハイキック、ヒザ蹴りもあります。と同時に下からの仕掛けもパワフルで注意が必要ではないでしょうか。
「あの体格で、ああいう攻撃をしてくる練習相手はまずいないのが現実です。なので寝技になるとガードの中に入らないことですね。打撃は粗いので飲み込まれないこと。そこを意識してずっとやってきました。
ディフェンス面はそれほど良くないので、そこをついていければと思います。寝技は付き合わないようテイクダウンをしても、ハーフかサイドを取れればグラウンドを続けます。サンダースの攻めはかなり強引です。相手の動きに合わせることができないので、あれだけ自分から作る必要があり、アグレッシブになるのでしょうね」
──自信ありと。
「自信があるというか、凄く良い精神状態でいます。誰と戦っても負けられないのですが、勝つことが目的でこっちに来ているので。このまましっかりと気を引き締めて戦いたいです。UFCの初戦は力を発揮できないということがあるみたいで、米国のメディアからもそこに関して質問がありましたが、ここまでもそうですし、ここからも良い緊張感をもって当日を迎えられそうです」
──いわゆるUFCジッターというやつですね。
「それこそ長南さんがいてくれるので、そんな風になっていてもしっかりと指摘してもらえるはずで心強いです。本当にもうやるしかないので……。ここまで良い練習ができて、調整も上手くできました。あとは減量を終えて試合だけなので……。応援よろしくお願いします」
■UFN150対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ヘビー級/5分3R>
グレッグ・ハーディー(米国)
ドミトリー・スモリャコフ(ロシア)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ペリー(米国)
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
グローバー・テイシェイラ(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)
<バンタム級/5分3R>
ジョン・リネケウ(ブラジル)
コリー・サンドハーゲン(米国)
<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ(米国)
トーマス・ギフォード(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ベン・サンダース(米国)
佐藤天(日本)
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
アウグスト・サカイ(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
マイク・デイヴィス(米国)
<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ジェイソン・ゴンザレス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
ジョディ・エスキベル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
ディエゴ・リマ(米国)