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【ONE92】岡見勇信のONE初陣は殴り&殴られ屋のアバソフ on the リング。山田&高橋、タン・リーも出場!!

Abazov【写真】これはチョット──いや、かなり嫌な相手がきた (C)ONE

10日(水・現地時間)、ONE Championshipより5月103日(金・同)にインドネシアはジャカルタのイストラ・ゲロラ・プン・カルノで開催されるONE92「For Honor」で岡見勇信がONEデビュー戦を戦うことが発表された。


2度目のUFC参戦を昨年12月の敗北で終え、ONEと契約を結んだJ-MMA永遠のメジャーリーガー岡見のONE初陣は、シンガポールなどビッグショーでなくジャカルタ大会に決まった。対戦相手のキャムラン・アバソフはキルギス人ファイターで、キャリアは8勝2敗。ONEではルイス・サッポに敗れているが、昨年12月にマレーシアの新鋭アギラン・タニをスクランブルゲームのなかで殴り続け、最後はRNCでタップを奪っているファイターだ。

ONE参戦の間にロシアのWFCA(現ACA)に出場し、WEFミドル級王者で1度はマルキーニョス・ソウザからTKO勝ちを収め、その後ノーコンテストとなったヌルスルタン・ルジボエフからも判定勝ちを収めている。

テイクダウン&スクランブル中のダーティボクシングに長けたアバソフは、一言でいえば殴るだけでなく、殴られ強い。まだ25歳のアバソフ戦は、岡見にとっては決して優しくなく、また易しくもない新天地初戦となることが予想される。

Yamada同大会にはプーケット在住の山田哲也が昨年6月以来、約11カ月振りの実戦で元世界フェザー級王者マラット・ガフロフと対戦することも明らかとされている。

エリック・ケリーとハファエル・ヌネスを連続フィニッシュしている山田。さらに上を目指すためには、松嶋こよみにKO負けしたガフロフに遅れを取ることは許されない。ダゲスタンの猛者を相手に──この一戦こそ、山田にとって今後のMMAファイター人生を賭けサイード・フセイン・アルサラナエフ戦の経験を生かす乾坤一擲のファイトとなる。

加えて元修斗環太平洋フェザー級チャンピオン高橋遼伍が、ケアヌ・スッバとONEデビュー戦を戦う。強烈なローキックの持ち主は、レスリング練習中の負傷などもあり2年7カ月振りのファイトとなる。早々にONEとは契約が結ばれていたが、ようやく戦いの輪に加わった高橋。前述した山田、そして松嶋、徳留一樹らと日本勢との出世争いは見ものだ。

(C)LFA

(C)LFA

またジェイムス・ナカシマに続き、LFAからONEにステップアップを果たすタン・リーが、ユーサップ・サーデュラエフと戦うことも決まった。

米国のテコンドー一家で育ち、TUF、コンテンダーシリーズ、そしてLFAでは暫定フェザー級王者となるなど、一貫してUFCルートで戦ってきたリー。対するサーデュラエフは、最近ダゲスタン勢のコーチとして目立っていた。西のマーシャルアーチストと東のコンバットスポーツの権化の対戦は、ONEの陰明対決といえる。

ジャカルタ~バンコク~シンガポールとイベントが続くONEの5月、第一弾のメインはサムエー・ガイヤーンハーダオが、英国の切り裂き魔ジョナサン・ハガディの挑戦を受けるONEスーパーシリーズ・ムエタイ世界フライ級選手権試合だ。昨年5月にセルジオ・ヴィールセンを破り同王座に就いたサムエーだが、なぜか一時期ONEのチャンピオン・リストから名前が外されている時期があった。これが1年振りの復帰となるサムエー、ともあれメインがムエタイ世界戦ということは同大会はリング使用となり、岡見✖アバソフにどのような影響を与えるかも気になるところだ。

【追記】同大会に元プロ修斗環太平洋フェザー級王者の高橋遼伍選手が出場することを記入漏れしたことをお詫び申し上げます。

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