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【Brave CF22】ユニファイドでのラカイは?! Brave CFバンタム級王者スティーブン・ローマンが王座防衛戦

Loman【写真】ユニファイド・ルールでのラカイ勢、ローマンの王座防衛戦は見逃せない (C) MMAPLANET

15日(金・現地時間)、Brave CFが初のフィリピン大会をマニラのMOAアリーナでBrave CFを開催する。


中東バーレーンのシェイフ・ハリド・ビン・ハマド・アール・ハリーファ王子の支援で活動しているブレイブCFが、初めてマニラでイベントを開催する。当初、UFCを離れたホゼ・トーレスの初陣が予定されていたが、負傷で4月のヨルダン大会にスライドされた今大会でメインイベンターを務めるのは、チーム・ラカイ所属のブレイブCFバンタム級王者スティーブン・ローマンだ。

チーム・ラカイといえばご存知のようにONEで活躍が有名だが、全ての選手がアジア最高峰で戦っているわけではない。エドゥアルド・フォラヤンやケビン・ベリンゴンらとともに汗を流し、ONE以外のプロモーションで結果を残しているファイターも少なくない。

今大会にはローマンをはじめ、ジェレミー・ピカティウ、ジョン・クリスコルトン、ジャマー・パック、ハロルド・バナリオと5名のラカイ・ファイターが出場する。1月に田中路教がabema TVの撮影も兼ねチーム・ラカイで出稽古を行った際、「名前がなくても寝技もできるし、みな強い」と印象を述べていた──その代表格がローマンである。

キャリア12勝2敗、ラカイ主催興行やURCC、そしてPXCでキャリアを積んだローマンはブレイブCFの第1回大会に出場、グアムの大会が活動中止すると中東のプロモーションを主戦場にするようになった。

ちなみにPXC時代には、2月のONEバンコク大会で竹中大地に勝利したマイク・アベラルドを破っている。ブレイブCF9でゲイリー・マンガットを下しバンタム級のベルトを巻くと、これまでフランス・エムランボ、RIZINでは体重オーバーで元谷友貴を破りノーコンテストとなったフィリッピ・エフラインを相手に2度の王座防衛に成功しているローマン。

チャレンジャーは前フェザー級王者エリアス・ブグズダム。フランス生まれのアルジェリア人ファイターは、ムエタイ&レスリング、そして柔術を使いこなす穴のないウェルラウンダーで、力みなく落ち着いた戦いが持ち味だ。

対してサウスポーのローマンの打撃は常に強振するイメージが違い。近距離でフックやハイキック、遠距離からの左ストレート&サイドキックで姿勢を乱さずテイクダウンに持ち込む。スタンドでトップになるとポジションを奪いつつ、エルボーやパウンドが主武器となっている。ある意味、ユニファイド・ルールで勝てる彼こそ、ラカイの成長=ウェルラウンダー化の証といえる。

10月にUFCがフィリピン大会を開くという噂もあるなか、ONEに在籍していないラカイの俊英たちは当然オクタゴンを目指している。テイクダウンを狙い、スプロールした相手にパンチを打ち込むローマンは、ONEで戦うラカイ勢とは一味違った戦いを見せるだけに、また興味深い。

■Brave CF22対戦カード

<Brave CFバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]スティーブン・ローマン(フィリピン)
[挑戦者] エリアス・ブグズダム(フランス)

<ライト級/5分3R>
キアン・カウリー(アイルランド)
ジョン・ブレウィン(ニュージーランド)

<フェザー級/5分3R>
メモシュ・ラザ(パキスタン)
ロランド・ディ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)
マーク・アルコバ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ジェイソン・マルガロ(フィリピン)
レックス・デララ(フィリピン)

<フライ級/5分3R>
ジョン・クリスコルトン(フィリピン)
アブドゥル・フセイン(フィンランド)

<フライ級/5分3R>
ジャマー・パック(フィンランド)
サチヤ・バフーリア(インド)

<バンタム級/5分3R>
ハロルド・バナリオ(フィリピン)
アリエル・オリヴェロス(フィリピン)

<フライ級/5分3R>
ジェイソン・ヴェルガラ(フィリピン)
フセイン・マキ(バーレーン)

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