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【ONE88】ラウラ・バリンとONE初陣と戦う三浦彩佳「長南さんが一番驚いていたと思います(笑)」

Miura【写真】三浦のインタビューの受け答えは、笑顔で明確だ(C)TSP

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE88「Call to Greatness」で三浦彩佳がONEデビュー戦でアルゼンチンのラウラ・バリンと対戦する。

日本で出てONEで戦うことを決めた三浦の1日をAmeba TVが制作するドキュメンタリー番組= ONE DAY が追った。

「今年もパンクラスで戦うつもりだった」三浦は、ヴィヴィアニ・アロージョとの再戦も視野に入れていた。そんななか決まったONE参戦、三浦の決意とは。MMAPLANETでは彼女とバリンの試合に着目しインタビューを行なった。


──ラウラ・バリン戦を控えている三浦選手ですが、ONEと契約がなった経緯を話していただけますか。

「私自身は今年もパンクラスで戦っていくつもりだったのですが、1月の2週目ぐらいに朝練習の前に長南さんから『大変なことが起こった』と言われ、それがONEからのオファーだったんです。その時の対戦相手はティファニー・テオ選手で、彼女の動画を見て、長南さんから『コイツを倒さないとダメだ。100パーセント倒せる自信があるなら出て良い』と言われました。そして『勝てます』と返答して出場が決まりました」

──ONEは大きな舞台ですが、女子選手は一部を除くとMMAファイターとして穴の多い部分もあると思います。そのなかでボクシング系のテオを見て、ONEでやっていけると?

「そうですね。100パーセント勝てると思ったので、ONEに出たいと伝えました」

──その試合が100パーセント勝てる自信があったとしても、一度きりの出場ではありません。ONEで戦う覚悟はどれほどできていましたか。

「テオ選手の試合を見ている時に、王座決定戦を戦っていた女子ストロー級王者シィオン・ヂィンナン選手が余りにも強くて、参考にならないというのは正直にありました。それでもやっていきたいなと。ONEで挑戦できるのであればタイトル戦まで絡んで挑戦したい──、その時に思いました」

──余りに強いといってもパンクラスで戦ったヴィヴィアニ・アロージョの方が強くないでしょうか。

「アハハハ。そうですね……ヴィヴィ選手は凄く強いと思います……」

──あのヴィヴィ戦もあったので、ONEでさらに強さを追及したい?

「ヴィヴィアニ戦では、これまでで一番良い経験ができたと思っています。年内にヴィヴィアニ選手と再戦がしたいという気持ちもありました。でもONEという話を頂いたので、そこで強い相手とやっていきたいと感じました」

──今の日本のMMA界で得られる報酬とONEで得られる報酬は違いがあります。そこも考えましたか。

「海外で試合がしたいという気持ちが強かったです。なのでファイトマネーに関しては、後から聞いてビックリしました。実際に凄くビックリしました(笑)」

──長南さんがONEと仕事していて、三浦選手はその長南さんの下で練習している。『だから、三浦なのか』という声は実際に聞こえてきます。

「あのう……そう思われる可能性もあると思っています。ただ長南さんは私がTRIBEにいることをあえて隠していたというのをSNSで書かれていて、それを読んで安心しました。それにあの『大変なことが起こった』と言った時の長南さんの反応を見ると、長南さんが一番驚いていたと思います(笑)」

──三浦選手は7勝2敗で敗れたのは、デビュー戦の藤野選手とヴィヴィです。しっかりと勝ってきているのですが、試合後に反省している姿の印象が強い。それもあって『三浦か』というような反応も起こるのではないでしょうか。

「う~ん、そうですね……普段から女子選手ともしっかりと練習もしていますし。舞台を変えてアウェイの状態で試合をしてみて、自分がどれだけできるのかやってみたいというのもあります」

──首投げから抑えて勝つとまだまだと思われ、殴られても頑張っていると良かったと言われる。MMAは難しいですね。

「いつも首投げでなくて打撃で勝ちたいんですけど(苦笑)、実際に試合になるとポンと出てしまうのが首投げなんです」

──しかも決まってしまいますからね。

「そうなんですよ。投げることができてしまうので(笑)。今回は首投げに行くまでにどうするのかを振り返って練習してきました。展開もやってきたので、試合で出したいです」

──危ないと思ったら関係なく首投げをお願いします(笑)。

「きっと体が反応してしまうと思います(笑)」

──ところで対戦相手がティファニー・テオから、まるでタイプの違うラウラ・バリンに変更されました。

「ハイ、テオ戦が決まった2週間後ぐらいに変更を聞かされました」

──打撃系から、まるでタイプの違う相手です。

「ハイ(笑)。映像を確認したら全然違うなと思いました。サウスポーと戦うのも初めてなので、浜崎(朱加)さんにお願いしたり、オーソの静山しずかさんがサウスポーで構えてくださって、対策は積んできました。それとオーソの選手に、サウスポーと戦う時にどこが一番嫌なのかをたくさん聞いて、嫌な部分を反復練習してきました」

──サウスポー対策の成果は?

「6割ぐらいですかね。ようやく慣れて来た程度ですが、組めるぐらいにはなりました。ただ相手はフィジカルがどれだけあるのか分からない選手なので、組むまではイケます。そこからやりたいと思います」

──そうならざるを得なかったのか、6月にヂィンナンに挑戦した時は下攻めも見られました。

「過去の試合でも一発を当てているモノもあったのですが、基本的に組みたい選手なのかと思います。ただ、これがという飛びぬけたところはないです」

──テオには100パーセント勝てるという自信がありました。ではバリンに対してはいかがでしょうか。

「そうですね……今回も8割ぐらいは、しっかりやれば勝てると思います」

──多くの観客の声援に乗せられて、行き過ぎるということが日本人選手になかにも見られました。

「(若松)祐弥君が『自分がスターになった気分になる』と言っていました(笑)」

──アハハハハ。

「凄い盛り上がるって(笑)。私の場合は普段から試合で緊張することはないので、いつも通りできると思います。最近は練習で今までにないぐらい緊張しているので、今より試合になると楽にできるのかなって思っています。海外に行ったことがないので、飛行機に乗るまでは緊張しているんじゃないかと(笑)。向こうに着いて、少ししたら落ち着くと思います」

──非常に大切な一戦です。どのような試合をしたいですか。

「初戦って凄く大事だと思うし、この試合によって印象が全然変わって来るのでしっかり勝ちたいと思います」

──ここまで話を伺っていて最後にこのような質問をするのは申し訳ないのですが、喧嘩四つになると首投げは?

「相四つより、喧嘩四つの方が投げやすいと思います。もう出しちゃうと思います(笑)」

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