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【Pancrase304】BBAなめんなよ祭!! センター藤野恵実の相手は、長身&サウスポーが厄介なグーセヴァに

Pancrase304【写真】対角線コンビネーションからの左の蹴りは要注意が必要だ(C)PANCRASE

BBAなめんなよ祭り、対戦カード・コンプリート。5日(月)、パンクラスより4月14日(日)に江東区スタジオコーストで開催されるPancrase304に出場する藤野恵実の対戦相手が、昨年7月にライカを破ったロシアのクセニヤ・グーセヴァとなることが発表された。


BBAなめんなよ祭り、藤野恵実、端貴代、ライカの女子レジェンズの揃い踏み大会で、センター藤野の相手はフライ級から階級を落としてくるグーセヴァとなった。キャリア34戦目の藤野に対し、グーセヴァはこれが6戦目となる。キャリアは圧倒的な差があるが、170センチで長身のサウスポーはかなり厄介な相手といえる。

右ジャブと左ストレートからの左ミドル、左前蹴りもしくは左ハイの対角線コンビネーションは、ライカの打撃を無力化させていた。近距離になるとパンチはショートフックに代わり、首相撲からのヒザ蹴りもある。さらにテンカオ、ヒジ打ちと手と足が届く、グーセヴァはどの距離でも攻撃を当てることができる。

何よりも嫌な点は、これらの動きを一歩下がり相手を迎え撃って放てることだ。藤野も自らの攻撃が届いたと思った時に、自身のパンチは空を切り思わぬ一発を被弾することには注意したい。前に出ても距離を外され、攻撃を受け続けたライカはテイクダウンやスクランブルからのトップ&コントロールで稼いだ攻勢点を失っていった。

ただし、この7カ月前のファイトでライカは常に真正面に立ち続けていたが、藤野としてはやはり長身のサウスポーの距離に入るのであれば、左回りという戦略は欠かせないだろう。ジャブの外側の距離、もしくはジャブはヘッドムーブでかわすが、左の蹴りに対してはインパクトの外に立ち、ここからパンチだけでなく一気にケージに押し込むなど、グーセヴァをゼロ距離に持ち込みたい。

もちろん首相撲を持っているので、大切なことは密着することだ。グーセヴァはライカを払い腰で投げているが、グラウンドに関してはコントロールも防御もまだ課題が多く残っていた。テイクダウンディフェンスには伸びしろがあるともいえるが、藤野としてはケージレスリングで疲弊させたい。そして、前述したようにどの距離でも打撃を当てることができるグーセヴァだけに、被弾数を減らして密着プレーに持ち込む必要がある。

自分を出して納得できれば引退しても良いという覚悟の下、グーセヴァと戦う藤野。やるべきことは打ち合いではなく、削って仕留めること──だ。

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