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【LFA219】難敵イスロンボエフのコントロールを耐え、仕留めようとしたトムソンがスプリット判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
アイザック・トムソン(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アクバルジョン・イスロンボエフ(ウズベキスタン)

右カーフでトムソンのバランスを崩したイスロンボエフ。トムソンはスイッチをしながら、左右に動くとジャブを伸ばす。カーフを続けるイスロンボエフはボディから左フックを被弾し、右オーバーハンドに左を合わされる。バックを許したイスロンボエフだが、トムソンの得意のバターンにスイッチからスクランブルに持ち込み、逆にバックを奪取する。

豪州人ファイターのトムソンに、なぜかUSAチャントで声援を送るテネシーのファン。その声援を受けてもトムソンは、正対してもすぐにワキを潜られるバックを許す。トムソンのスイッチは潰され、バックコントロールを取られた状態が続く。ようやく正対してウィザーも、大きく持ち挙げられてまたも背中を取られる。クリーンテイクダウンは許さず、後方へのエルボーを見せたトムソンだが、得意のパターンで攻められる状況は厳しい。

再びスイッチを狙ったトムソンは、シングルレッグで切り返されると左腕を制してエルボーを落とす。ここからトムソン立ち上がるも、イスロンボエフが肩に担ぎ上げたところで時間に。スラムせず、トムソンをリリースしたイスロンボエフは笑顔を浮かべた。

2R、インローを蹴り合う両者。トムソンは前蹴り、右を当てる。左フックで距離を詰めたトムソンがスイッチしてワンツーの左を当てる。イスロンボエフもワンツーを返し、距離を詰めていく。ワンツーのトムソンはオーソで左ボディストレート、続くローが急所に入ったとイスロンボエフがアピールして試合が中断される。すぐに再開し、イスロンボエフは右オーバーハンドからシングルレッグ、そしてバックへ。

そのまま回って尻餅をつかせたイスロンボエフが、スクランブルでバックをキープする。ウィザーにはリフト、ワキを潜るという展開のなかでダブルレッグを決めたイスロンボエフ。すぐに立ち上がるトムソンだが、バックを許す状態が続く。すぐに正対できるようになったトムソンだが、そうなるとイスロンボエフはダブルレッグから抱えてスラムを狙う。

トムソンは手をつき、決して背中をマットにつけることなくバックを譲りつつもスタンドへ。キムラで態勢を入れ替えようとしたトムソンは、執拗ンなシングルにも屈せず試合は最終回へ。ケージ際の攻防で攻めるイスロンボエフと耐えるトムソン、削られているのはどちらか。

3R、トムソンは左から右を当て、左ハイを放つ。さらにワンツーを決めたトムソンは、左ジャブ。イスロンボエフはスピニングホイールキック。カカトが軽く顔面を捕らえる。イスロンボエフのローにも、右ジャブを当てたトムソン。イスロンボエフは右ハイ、ブロックしたトムソンは右を入れる。さらに左ミドルを決めるが、イスロンボエフはプレッシャーを弱めない。

残り2分、飛び込んで右を入れたトムソンがボディを殴る。続いて左リードフック、左ミドルを入れるとイスロンボエフのダブルレッグを切る。右を当てクリンチとなったトムソンは、ケージに押し込む。トムソンはボディロックを取れず、試合終了まで40秒でイスロンボエフが離れる。右を当て、ボディロックに取ったトムソンがついにテイクダウンもバック奪取という展開に持ち込めず時間に。

初回がトムソンという可能性もないことはない……が、イスロンボエフは勝利を確信してケージに駆け上がる。祈るような表情のトムソン。裁定は割れ、トムソンがスプリット判定勝ち。イスロンボエフは一瞬にして、色を失い呆然自失状態に。勝者はベルトを巻く仕草を見せつつも、「完璧じゃない。打撃も切れがなかった。彼は強かったよ。100パーセント満足はできない。ただ初回はケージに押し込まれたけど、何もされなかった」とタフファイトを振り返り、「LFAベルトが欲しい。UFC、ダナ・ホワイト、ショーン。僕は勝ち続けている」と話した。


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