【ONE90】エディ・アルバレス、デメトリウス・ジョンソン&アンジェラ・リーがファンと交流
【写真】神奈川・大鹿道場の子供たちと記念撮影に収まるアンジェラ、エディ、そしてDJの3人 (C)ONE
21日(月)、東京都大田区のゴールジム・サウス東京アネックスにおいて、3月31日(日)に墨田区・両国国技館で開催されるONE90「A New Era」のPRにアンジェラ・リー、エディ・アルバレス、デメトリウス・ジョンソンが来日。公開ワークアウトと称してファンとのセミナー、技術指導に加えQAなど交流し、終了後には記者からの質疑応答を行った。
ONE世界女子ストロー級王者シィォン・ヂィンナンに挑戦する女子アトム級王者アンジェラ、フライ級ワールドGPで若松佑弥と戦うDJ、そしてライト級ワールドGPでティモフィ・ナシューヒンと対戦するアルバレスという順番で紹介されると、400人集まったファンの声援は順を追って大きくなっていった。
3人の挨拶のあとに30名のファンと一緒にアンジェラとウォーミングアップを行いセミナーが始まった。アンジェラは古瀬美月を相手に、打撃から首相撲&大外刈りでテイクダウン、ニーインベリーとパンチのコンビネーションを披露し、30人のファンが所狭しとアンジェラの動きに倣り、コンビネーションを繰り返した。
続いてDJはマウントからの腕十字やRNCを披露し、相手の頭と肩を離すなど詳細を指導すると見学者が大いに頷く場面も見れた。さらにDJは、ファンの期待に応えるかのように一昨年10月のレイ・ボーグ戦で見せたスープレックス・アームバーの技術解説を行った。
殿のアルバレスは椿飛鳥をパートナーにローからヒザ蹴りを繰り出し、「フィニッシュでなく、それまでのプロセスが大切」と強調した。続いてミドルをキャッチしてスピニングバックエルボーという離れ技から一転、四つ組みから差し上げテイクダウン~ガードの中に収まらず即ヒザを割っていくという実戦的な動きを実演した。
Q&Aの時間では前の方にいたセミナー受講者が中心だったため技術の確認や、通常体重と試合での体重というコアな質問が大半を占めていた。一旦3人は控室に引き上げ、再度マットに登場しパッティングを行う。アルバレスはTシャツを脱ぎ、大量の汗を流しながら圧巻のミット打ちを見せファンを大いに満足させ公開ワークアウトは終了となった。
ここからは記者による質疑応答に3人が話したことを纏めて書き記したい(要約)。
デメトリウス・ジョンソン
「軽量級戦線? ストロー級にはパシオに勝った日本人チャンピオンがいるよね。25日にジェヘ・ユースタキオとアドリアーノ・モライシュがタイトルマッチを行うけど、ファンタスティックな試合になるだろう。そこに僕も割って入りたいね。バンタム級はケビン・ベリゴンがチャンピオンだけど、ビビアーノとの再戦が見たい」
「グランドでのヒザ蹴りが認められるのはONEルールと北米ユニファイドルールとの大きな違いだ。MMAとして正しいよね。バックを取られたり、がぶられた選手がマットに手をついて頭を守るなんて、そんなのはテクニックじゃないしジムで教わるものでもない。それとハイドレーションがあるのも違うよね」
「ワカマツの印象? ダニー・キンガトとの試合を見たけど若いアスリートで高いレベルの試合になることを期待しているよ。ONEがフライ級ワールドGPを行うことに凄く興奮している。ベスト同士が戦うトーナメントでユーヤ・ワカマツとの試合を世界中のファンに楽しんでほしい」
エディ・アルバレス
「ルールはジャッジやレフェリーが注意すれば良いこと。僕らプロフェッショナル・ファイターはそこを理解してクリーンに戦うだけさ」
「GP形式こそ、他のスポーツで見られる本当のチャンピオンを決める戦いだよ。勝てば次へ進み、負ければ終わり。ファイティングはそのシステムを用いない唯一のスポーツだけど、GPでは本当のチャンピオンが生まれる」
アンジェラ・リー
「私は東京でトーナメント戦は戦わないけど中国人のストロー級チャンピオン、シィォン・ヂィンナンと戦うことになっていて去年の11月から準備してきたわ。全て彼女を倒すために自分の磨いてきたので、2本目のベルトを手にしたいと思っている」
■ONE90発表対戦カード
<ONE世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
[挑戦者]青木真也(日本)
<ONE世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]シィォン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]アンジェラ・リー(米国)
<ONE世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン (米国)
[挑戦者]長谷川賢(日本)
<ONEフライ級ワールドGP 1回戦/5分3R>
デメトリウス・ジョンソン(米国)
若松佑弥(日本)
<ONEライト級ワールドGP 1回戦/5分3R>
エディ・アルバレス(米国)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
<キック・ライト級/3分3R>
ヨーセングライ・IWE・フェアテックス(タイ)
アンディ・サワー(オランダ)