【KSW47】ライトヘビー級王者ナルクンがチャンプ対決第二章へ。ヘビー級王者デフリーズに挑戦
【写真】ポーランドMMA界の新エース=トマス・ナルクンが、1階級上のヘビー級王者デフリーズに挑み、同時2階級戴冠を狙う(C)KSW
21日(月・現地時間)、KSWより3月23日(土・同)にポーランド中部の都市ウッチにあるアトラス・アリーナでKSW47が開催され、ヘビー級王者フィル・デフリーズにライトヘビー級王者トマス・ナルクンが挑戦する──階級を越えたチャンピオン対決が組まれることが発表された。
デフリーズは昨年4月にミハウ・アンドレシャクを倒しヘビー級王座に就くと、10月には英国大会が舞台となった凱旋マッチでカロル・ベドフを破り初防衛に成功している。一方のナルクンは2015年11月のKSW32でゴラン・レジックをKOしてKSWライトヘビー級の頂点に立つと3度の王座防衛で敵なし状態に。
昨年3月には92キロ契約でミドル級王者でポーランドMMA界の象徴マメッド・ハリドブから三角絞めで一本勝ちを収め、階級を越えたチャンピオン対決・第一章で勝利。昨年12月にはミドル級王座を返上したハリドウと再び92キロ契約で戦い、判定勝ちで返り討ちにしている。
ハリドヴとの連戦は95キロのKSWライトヘビー級から3キロ軽いキャッチウェイトで、どちらかといえばライトヘビー級寄りの体重であった。それが今回は125キロがリミットのヘビー級王座に挑むことになる。ちなみにベドフを破り初防衛に成功した時のデフリーズの計量時の体重は119.29キロで、ライトヘビー級のリミットとは25キロも違いがある。もちろん、ナルクンは減量をして戦っているわけだが、それを踏まえても両者の体重差は15キロほど違うことが予想される。
そんな今回の防衛戦に関して、デフリーズは「トマス・ナルクンというハリドヴに大勝した選手と戦うことが楽しみだ。ただし、この試合も過去2試合と同じ結末になるだろう。ATTに移籍して、しっかりとナルクン戦に備えベルトはサンダーランドに置き続けることになる」と語っている。
デフリーズがATTで準備をするのは、すばりナルクンのグラップリング対策であることは間違いない。ナルクンはハリドヴを倒した三角絞めを始め、腕十字、RNC、ヒザ十字、肩固めとサブミッションでの勝利がキャリア16勝のうち13を数える。体格で優るデフリーズとしては、トップを奪取した後に如何にガードからの仕掛けを潰して戦うことができるかが非常に大切になってくる。
また今大会では前KSWウェルター級王者ドリキュス・デュプレシーと元ウェルター級王者ボリズ・マンコフスキーの対戦が行われることも決まっている。