【ONE85】新年1月19日、ジャカルタで鈴木隼人がONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオに挑戦
【写真】やるべきことは決まっている。鈴木隼人のONE世界ストロー級王座挑戦 (C)MMAPLANET
11日(火・現地時間)、ONE Championshipより来年1月19日(土・同)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開催されるONE85 「Eternal Glory」で鈴木隼人がジョシュア・パシオの持つONE世界ストロー級王座に挑戦することがプレスリリースにて発表があった。
既にONEの公式SNS等でアナウンスされていた鈴木の世界王座挑戦は、3月の日本大会という彼が思い描いていた筋書きよりも、2カ月早く実現することとなった。チャンピオンのパシオは今年の9月に内藤のび太を下し、ベルトを巻いたアジア最強MMA軍団=チーム・ラカイの新世代ファイターだ。のび太戦ではテイクダウンは許しても、そこからポジションを与えずスクランブルに持ち込みつつ、打撃を入れることでポイントを得て王座奪取に成功している。
ダニー・キンガドら新世代は、組み技を防ぐだけでなく倒して、極めを狙うなどよりウェルラウンダー化が進んでおり、、パシオもバックを制してから肩を極めるオリジナルのパシオロックなる技もあり、サブミッションも得意としている。とはいってもレスリング&サブミッションでは鈴木が上回っていることは、昨年8月のONE初陣でパシオを相手に初回RNCを極めていることでも明らかだ。となると、ラカイ勢は現状のONEの判定基準に則したポイントを得やすい試合運びに特化してくることも十分に考えられる。
スバリ倒されても極めさせない、殴らせない。ジャッジの評価の低いテイクダウンに関しては、倒されることは割り切り、スクランブルに重点を置いて戦う。そしてスタンドでは、観客受けのする回転系の蹴りやパンチ──当たればダメージを与えることも可能な一発を断続的に使うという戦術を用いても不思議でない。
だからこそ、鈴木のやることは決まっている。倒して、極める。5R、25分の戦いのなかで、ブレずにフィニッシュを狙い続けること。昨年11月にアレックス・シウバに腕十字を取られ、一度はタイトル戦線の最後列に回った鈴木が、今年1月のヤゴ・ブライアン戦、10月のロビン・カタラン戦、11月のポンシリ・ミートサティート戦と貫いてきた戦い方だ。
ある意味、タイトル挑戦へ最後の壁と思われたシウバが先のKL大会で、猿田洋祐に敗れたことで挑戦が早まったという見方もできる今回の挑戦。ここで鈴木がタイトル奪取となると、ONEストロー級戦線は本格的に日本人の潰し合いの火ぶたが切って落とされることになるかもしれない。