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【JBJJF】パンクラス杯、マスター3出場&SFで石毛大蔵と対戦する高本裕和─01─「柔術では勝ちたい」

Takamoto【写真】高本自身、今も審判を務めるなどパンクラスとは縁がある(C)TSUBASA ITO

15日(土)& 16日(日)、東京都墨田区の墨田区総合体育館で開催されるJBJJF主催「PANCRASE JIU-JITSU CUP 2018」。この両日、高本裕和は15日にマスター3オープンクラス、16日にはトライフォースの石毛大蔵とスーパーファイトを戦う。

石毛との一戦には、高本がこれまで歩んできた格闘技人生が深く関係していた。道場主として後進の育成に励む傍ら、自身も精力的に試合へ出場し、42歳ながらアダルト部門でも活躍する高本にさまざまなテーマで話を訊いた。
Text by Tsubasa Ito


――16日のPANCRASE JIU-JITSU CUP 2018では、トライフォースの石毛大蔵選手とワンマッチのスーパーファイトを行います。この試合が実現するまでの経緯を教えてください。

「パンクラスカップと銘打たれているので、パンクラスに縁のあるマッチメイクをしようということで、元王者の石毛選手と現レフェリーの僕のマッチメイクになったらしいです」

――過去に石毛選手と試合をしたことは?

「柔術ではないんですけど、サンボならあります。僕も石毛選手も昔サンボをやっていて、全日本サンボの決勝戦で当たって僕が負けているんです。僕が20代後半くらいの時だったと思うので、15年くらい前ですかね。だからリベンジマッチと言えばリベンジマッチですね。柔術では勝ちたいです」

――そんな背景もあったのですね。ファイターとしての石毛選手はどんな印象ですか。

「柔道からサンボを経由してMMA。今はMMAを引退して柔術をやっておられると。やっぱりMMAをやっていた方なので、フィジカルが強い印象ですね」

――高本選手はマスターカテゴリーが行われる前日の15日も、マスター3オープンクラスにエントリーしていますね。

「試合が好きなんです。あの緊張感だったり、練習してきたことを試せる場なので。現状はひとりエントリーで対戦相手がいないので、ギリギリまでエントリーを残して他に誰もいなければキャンセルしようかなと思っています」

――別の記事で見たのですが、高本選手にとって試合は歯磨きのようなものだと。

「そんな感じですよ。うちの道場のキッズも、月に1回以上は試合に出しています。練習も試合もするのが普通だよと。強制はしていないので、全然試合に出ない子もいますけどね」

――道場での指導や仕事でお忙しいと思いますが、ご自身の練習時間は取れるものですか。

「指導中のフリースパーも練習になりますし、夜都合が悪い時は朝の7時から8時半までスパーリングだけの朝練をやっています。それはフリーマットなので、どこかの格闘技道場に所属している方であれば無料で参加してくださいという形ですね。そこに強い選手が来てくれたり、逆に出稽古に行くこともありますし」

――出稽古はどこに行くのですか。

「よく行かせてもらっているのはパラエストラ吉祥寺です。あちらは大きいジムなので公認提携ジムとは言い難いんですけど、非公認提携ジムとお互いに呼び合っています(笑)。あとは、日曜日に新宿Me,Weで重い人だけが集まった練習会をやっているので、そこに参加させてもらっています」

――高本道場は柔術の他に柔道、キックボクシング、総合格闘技のクラスもありますが、すべて高本選手が教えているのですか。

「信頼できるインストラクターにお任せしているコマもあります。僕も一通り教えているんですけど、キックはMMAをかじっていた時にやったくらいなので、女性とか向けのビギナーキックまでですね。本格的なほうは他のインストラクターが教えています」

――お子さんの会員も多いのですか。

「最近、急に増えたんですよ。だから全員来ると混乱をきたすんです(笑)。あとは、毎日来る子とそうでない子がクッキリ分かれるので、技術の差が大きくなっているのも悩みどころです。いずれはクラスを分離しないといけないかなと思っているんですけど、現状これ以上時間が取れないんですよね」

――キッズの日本一に輝くなど、高本道場には将来有望な子どもたちもたくさんいますね。

「早くから始めている子は、大人になって黒帯で全日本チャンピオンになれる可能性も十分あるので、本人の希望があるならそうしてあげたいですね。もちろんそれ以外の、たとえばサッカーをやっていて当たりが強くなりたいから柔術、柔道のようなコンタクトスポーツをやりたいという目的の子にも対応できるようにしたいなと思います」

<この項、続く>

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