【GTF04】GTF04の見所を勝村周一朗に訊く─03─「75キロ級の本命は世羅君……ではなくなるかも」
【写真】予選1位の小川と2位の鹿志村。勝村は小川を世羅の対抗に挙げた(C)MMAPLANET
明日26日(日)に東京都大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開催されるZSTグラップリング=GTF04。
無観客&有料配信される今大会、各階級の見所を聞く勝村周一朗インタビュー第3回。
<勝村周一朗インタビューPart.02はコチラから>
以下の顔合わせが決まっている75キロトーナメント、本命・世羅がそうでなくなるGTFならでは理由とは何か。
<75キロT1回戦/7分1R>
世羅智茂
寒河江寿泰
<75キロT1回戦/7分1R>
鹿志村仁之介
高本裕和
<75キロT1回戦/7分1R>
竹内稔
小川智也
<75キロT1回戦/7分1R>
渡部拳士郎
山中健也
──では続いて75キロ級の見所をお願いします。この階級はMMAと柔術の4✖4とはなっていないですね。
「もうMMAはライト級とかウェルター級の選手はあまり出てこなかったです。出花君(キャプテン☆アフリカ)とか出て欲しかったですけど、タイミングが合わなかったですね。
あと倉本(一真)選手も乗り気でいてくれたのですが、彼は階級が合わなくて……」
──勝村さんが本命視しているのは誰になりますか。
「世羅君かなぁ、安定しているので。他の選手が勝ち急ぐ、極め急ぐところを彼は持って生まれた性格なのか、そういう格闘マインドなのか、ごくごく冷静に対処できるので」
──では、世羅選手の対抗馬は?
「小川智也だと思います。練習はチラッとしか見たことないし、試合はこの間の予選しか見たことなかったのですが、鮮烈でしたね。今は山ちゃん(山崎剛)のところ、Me We所属ですけど前は違うところで柔術をやっていたそうです。
でも、試合にでない柔術家だから戦績がなくて。それが練習では相当強いと聞いています。それをいえば山中選手だって、対抗も対抗ですね。この2人が活躍すると面白いですけど、僕がこういえば竹内選手や渡部拳士郎が何クソって思ってくれるとまた楽しくなりますしね」
──ストップ・ザ・世羅に向けて別の山の潰し合いが楽しみになってくると。組み合わせ上、Carpe Diemの世羅選手と分け内選手、IGLOOの鹿志村選手と山中選手は山を分けたということでしょうか。
「そうですね。決勝に上がってくると同門対決はしてもらいます。でも、そこは分けるようにしました」
──カルペ✖イグルーに、小川選手がどう割り込むのか。
「それと僕は高本選手にも注目したい点があります」
──まさかレフェリーもするということではないですよね。
「やめてくださいよ(苦笑)。OT狙い、高本選手はスパイダーウェブで取ることができるでしょうし。それに取られない。OTは一発勝負ですから。OTで強いのは高本選手と小川智也。柔術家でもスパイダーウェブを選択する2人という感じで。
OTは色々と想われるところはあるはずです。でも、こういうルールでやっているのだから、OT狙いの選手がいてもらっても全く構わない。7分間攻められっぱなしでも、OTで勝つことを狙えば」
──そこで10分でなく、7分というのも鍵になりそうです。
「7分は守れます。コーションはあっても、関係ないですから。OTを思い切り重視すると、本命は世羅選手ではなくなるかもしれないですね。決勝で高本✖小川、ここも7分決着がつかなくてOTも起こりえます」
──7分+OTが3試合、いやぉ……それはきつい。予選の時の三谷敏生選手とか、ヘロヘロでしたし。
「確かに(笑)。アイツ、ジャンケンしながら休んでいましたからね。最悪ですよね(笑)……でも、それが面白い。OTを絡めて考えると、75キロ級は誰が本命とかなくなってしまいましたね」
<この項、続く>