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【GTF04】GTF04の見所を勝村周一朗に訊く─02─「60キロ級の本命は清水選手、OTで勝つ」

【写真】60キロ予選を勝ち抜いた渋谷、堤と(C)ZST

明日26日(日)に東京都大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開催されるZSTグラップリング=GTF04。

無観客&有料配信される今大会、各階級の見所を勝村周一朗氏に尋ねた。

<勝村周一朗インタビューPart.01はコチラから>

まずは以下の顔合わせが決まっている60キロトーナメントから、自画自賛色の強い勝村氏の予想とは。

<60キロT1回戦/7分1R>
米倉大貴
渋谷カズキ

<60キロT1回戦/7分1R>
井手智朗
潤鎮魂歌

<60キロT1回戦/7分1R>
清水清隆
後藤貴史

<60キロT1回戦/7分1R>
高橋サブミッション雄己
堤宏太


──日本のグラップリングを成熟させたい。そんな勝村さんですが、60キロ級トーナメントではどのような選手に期待をしていますか。

「期待しえいるのは、8選手全員です(笑)。現状のGTFで面白いという戦いをしてくれるのは渋谷君じゃないですかね。ちょっと嫌らしいけど、60キロ級の1回戦は全てMMA✖柔術にしたんです。MMAファイター同士でも、柔術家同士でも面白くなると思うのですが、敢えてMMA✖柔術にすることが成熟への道かと」

──GTFルールだと、今回はMMAファイターと柔術家、どちらに分があると考えていますか。

「……希望的観測を含めて、MMAファイターが行ってしまうかと。だからこそ柔術家が勝つところが見てみたい。その結果、MMAファイターがテクニックでやられるなら奮起するだろうし、逆に柔術家がフィジカル&テクニックに屈するなら、そこを課題とする。そうやって裸の組み技で一本を取る技術を身につけようとしてくれるはずです」

──勝村さん、ロマンチストですね(笑)。

「いや、そうやってMMAだ、柔術だってところからグラップリングの裾野を広げていきたいんです。コレを毎月やっていくことができれば、見る側も成熟していきます。今、日本のファンが米国のグラップリングを見ても『なんだ、これ?』となってしまうじゃないですか。

でもゴチャゴチャやっているなぁと思っている人が、日本人の柔術家とMMAファイターのグラップリングを見ることで、なぜゴチャゴチャしているのか理解でき、それがゴチャゴチャにならなくなる。

それでも現状ではZSTにおけるノーポイント&サブオンリーというルールを利用できるのは、MMAファイターじゃないかと」

──つまりはMMA勢のフィジカル&テクニックが今回は優位ではないかと? 以前は日本の柔術家のフィジカルが強くないイメージがありましたが、現状は競技柔術のトップ選手は全くそんなことなくなったかと思います。

「米倉選手はそういうフィジカルの持ち主だと思います。米倉選手は優勝できる力が十分にある。でも僕のなかで本命は清水選手です。極めさせない、パワーで取れたら良いなという試合をする。で、オーバータイムで勝つ。MMAファイターは、OTでは決して強くないと思います。でも、清水選手は強そう(笑)。

ただ本人から『俺は勝村さんが望むような試合はしません』っていう発言があるんです。そうなると後藤選手がまた輝くんじゃないかって。いやぁ、本当に最高の顔合わせですよ」

──マッチメイカー冥利に尽きると。

「潤鎮魂歌に柔術家が苦戦する試合とか、見たくないですか? 本戦とOTの性格が違い過ぎるので、誰が強いのかは本当に分からないトーナメントだと思います」

<この項、続く

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