【Pancrase302】ホッシャと国内MMA初戦を戦う鈴木万李弥「 ビビらないで自分らしい試合をしたい」
【写真】緊張は感じられず、非常にリラックスしていた鈴木万李弥(C) MMAPLANET
9日(日)に江東区スタジオコーストで開催されるPancrase302で名古屋の志村道場所属、鈴木万李弥が国内MMAデビュー戦をシッジ・ホッシャと戦う。
キックボクシングではプロ・アマ通じて11勝2敗の鈴木。流血のマドンナの異名を持つ彼女は、そのキックでもHEATという主戦場の特異性もありケージのなかで戦ってきた。
MMAは韓国で2度戦い1勝1敗の鈴木にとって、対戦相手のシッジ・ホッシャはキャリア9勝5敗2分で長身&リーチの長さもあり、組み技は要注意だ。国内で初めてのMMA、そして東京で初めて戦う鈴木に計量直後、現在の心境を尋ねた。
──国内MMAデビューは、当然HEATになると思っていました。
「パンクラスさんからオファーを頂き、やはり名前のある大会ですし、志村(民雄)館長と相談し出場させていただくことにしました」
──志村館長はHEATで鈴木選手のMMA国内初戦を取っておきたかったのではないでしょうか。
「う~ん、『次はMMAにするか?』っていう軽い感じでした(笑)」
──ハハハ、館長らしいです。これまで韓国のAngel’s FightでMMAを2試合戦ってきましたが、MMAを戦うことに関してはどのような気持ちでいるのでしょうか。
「そんなに深くは考えていなくて、面白いからMMAを戦ってみようという感じですね」
──どういうところが面白いですか。
「キックと違って喧嘩っぽいところが面白いですね。結構、ガツガツ掴み合ったりして」
──MMAの練習は普段からやってきたのですか。
「練習はほぼ打撃しかしていなくて、一応ディフェンスを教えてもらっている感じです。本当に基本的なことですけど。だから、明日も打撃でいくしかないです」
──対戦相手のシッジ・ホッシャは170センチの長身で、相当な身長差がありました。フェイスオフをして、どのような印象を持たれましたか。
「ちょっと引きました。恐怖を感じましたね(笑)。本当に組まれないように、手を出し続けるしかないです。組まれると危ないですね」
──これまで2試合MMAを戦い、この試合までも準備期間がありましたが、あまり組み技という部分には力を入れていないのでしょうか。
「ブラジリアン柔術は週に1度やっているのですが、MMAはジムに専門の先生がいないので……(笑)」
──今回、セコンドに就いてくれる春日井(たけし)選手が同じ志村道場の所属選手ではないですか。
「アッ……ちょっと失言してしまいました(笑)」
春日井 プロ練習の時は僕も一緒にやっているけど、教えるのが下手だから……(苦笑)。
──アハハハ。まぁ、春日井選手は自分が一番大切なので。
「よく知っているんですね(笑)」
春日井 いや、これでも随分とマシになってきたんですよ……(苦笑)。
「春日井さんは対戦相手と同じ身長なので、この試合に向けては実戦練習の相手をしてもらっていました」
──では春日井選手から見て、鈴木選手のMMAファイターとしての技量はどのように感じていますか。
春日井 地力はあります。腰が重いですし。でも、技術的には全然だから、万李弥も言っているように打撃勝負ですね。
「いつも手数が少なくて、大振りになってしまうので、意識して細かいパンチをたくさん出したいです」
──キック、MMAを通じて今後のキャリアアップをどのように考えていますか。
「とにかくベルトが巻きたいです。人生で一度はベルトが欲しいので、オファーがあればキックボクシングでもHEAT以外で戦ってみたいです。
そのためにも初めての東京の試合で、パンクラスという名前のある舞台で戦うことは大切になってくると思っています。大きなチャンスを貰ったという自覚はあります。ここで結果を残したいと思っています」
──結果を残すために何が必要だと思いますか。
「相手が格上でも気持ちで負けないことです。怖いとビビってしまうので、ビビらないで自分らしい試合がしたいです」
■ Pancrase302計量結果
<ウェルター級/5分3R>
手塚裕之: 77.35キロ
村山暁洋: 77.5キロ
<フライ級/5分3R>
上田将竜: 56.95キロ
小川徹: 57.0キロ
<女子フライ級/5分3R>
鈴木万李弥: 56.75キロ
シッジ・ホッシャ: 56.8キロ
<フェザー級/5分3R>
中原由貴: 66.2キロ
中村晃司: 66.0キロ
<女子フライ級/5分3R>
ライカ: 56.9キロ
エジナ・トラキナス: 56.1キロ
<バンタム級/5分3R>
福島秀和: 61.1キロ
林太陽: 61.5キロ
<フライ級5分3R>
中村龍之: 56.95キロ
鈴木千裕:59.95キロ
<ストロー級5分3R>
高島俊哉: 52.5キロ
野田遼介: 52.4キロ
<フライ級/3分3R>
井上学: 56.85キロ
杉山廣平: 56.6キロ
<ストロー級/3分3R>
前山哲平: 52.45キロ
宮澤雄大: 52.6キロ
<フェザー級/3分3R>
川那子祐輔: 65.95キロ
DARANI DATE: 65.65キロ
<フェザー級/3分3R>
杉山和史: 65.85キロ
冨田翔市: 65.95キロ
<ストロー級/3分3R>
リトル: 52.3キロ
オ・ヒョプチャン: 52.35キロ
<キック60キロ/3分3R>
鈴木宙樹: 59.75キロ
宇野高弘: 58.95キロ
<フライ級/3分3R>
猿飛流: 56.85キロ
渡辺竜也: 56.9キロ
<フライ級/3分3R>
赤崎清志朗: 57.0キロ
池田一歩: 56.65キロ
<バンタム級/3分3R>
後藤丈治: 61.3キロ
米山千隼: 61.55キロ
<バンタム級/3分3R>
大谷啓元: 61.0キロ
高瀬一平: 61.3キロ
<バンタム級/3分3R>
工藤修久: 61.55キロ
田代悠生: 60.9キロ
<フェザー級/3分3R>
渡辺謙明: 65.7キロ
鬼山斑猫: 65.9キロ
<フェザー級/3分3R>
櫻井裕康: 66.1キロ
上野惇平: 64.85キロ
<キック53キロ契約/3分3R>
JIRO: 53.0キロ
サイモン・シェ: 52.7キロ