【Pancrase301】自分を貫いた? 殻が破れない?? 三浦がタルシアラを2Rと3Rで逆転
<女子ストロー級/5分3R>
三浦彩佳(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
タルシアラ・ピットブル(ブラジル)
右を当てて回るタルシアラは、三浦の組み狙いに距離を取り右フックをヒットさせる。バランスを崩した三浦は、組みたい気持ちが動きに出過ぎダブルを切られる。さらに組み行ったところで右を被弾し足がふらつく三浦だったが、それでも必死に組み、ケージに際でタルシアラに両ヒザをマットにつかせる。三浦は左腕を差しあげ、小内刈りの要領で上をとりにいく。
さらに大外を仕掛けるも、三浦はバランスを崩し下になるとタルシアラがマウントへ。背中を向け、前方にタルシアラを落としてトップを取った三浦は左手で頭を抱えて抑える。細かいパンチを落とす三浦は、袈裟が体に沁み込んで抜けないようなハーフの抑え方だった。
2R、まっすぐ前に出る三浦にタルシアラがパンチを当て、続くダブルレッグをがぶる。離れ際に右を打ち込んだタルシアラが、左リードフックをヒット。ここでタルシアラは勝ち気にはやりワンツーを伸ばすと、三浦がダブルレッグを決める。ハーフからアームロック狙いの三浦がヒジを太腿に打ち付けるが、タルシアラの二重絡みから足が抜けない状態が続く。
それでもトップをキープする三浦は、ヒザをついに抜くように見えたがポジションを進めることはできず、肩パンチを繰り出しポイント的には同点に追いついた。
最終回、左ジャブから右ボディを伸ばした三浦。右を伸ばして組みつこうとすると、フックを被弾する。そのまま組んでテイクダウンに成功した三浦は、ケージを蹴ってきたタルシアラの足を捌きにかかる。足を戻したタルシアラがクローズドガードへ。さらにケージを切って腕十字を狙う。体を起こし、パンチを入れる三浦がエルボーへ。
もう一度ケージを蹴って、後方回転から腕を狙ったタルシアラだが、三浦はここでパスへ。もう少しというところで足が抜けない三浦、試合は残り45秒でブレイクが掛かる。三浦のダブルレッグを切ったタルシアラだが、バックに回れない。ついに引き込んだ三浦は、下から頭を抱えて首投げの要領で上を狙う。タルシアラがバックに回ったところでタイムアップに。
結果、ジャッジ3者とも29-28で三浦を支持した。良く言えば自分を貫き通した勝利、悪く言えば自分の殻を破れない勝利だった。