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【Special】挑戦、Evolve MMAトライアウト─03─佐藤天「ここでやっていくんだという覚悟を見せたい」

Takashi Sato【写真】実績&充実度の面では、日本から参加者のなかで一番という見方もできる佐藤天 (C) MMAPLANET

8月29日(水・現地時間)、Evolve MMAが発表したトライアウトがついに9日(金・同)からシンガポールで始まる。

イヴォルブMMAでは、15日までのトライアウトで合格したファイターは3年契約で年俸48000ドル(約530万円)、住居の提供、マネージメントによるキャリアップとスポンサーの獲得のサポートを受け、イヴォルブMMAでのトーニングが約束される。

書類審査を通った70名のファイターから、20名という枠に残るのは誰になるのか。MMAPLANETでは日本か参加する7名のファイターの意気込みをトライアウト開始までお伝えする。

Evolve MMAトライアウト・チャレンジ企画、第3弾は10月21日にパンクラスでマット・ベイルに勝利したばかりの──佐藤天の意気込みをお届けしたい。


──単刀直入にトライアウトを受けようと思った理由をまず教えてもらえますか。

「単純にチャンスを掴むためですね。そしてマネージメントをしてもらう際にUFCとも交渉してくれるということだったので、それなら受けてみようと思いました。アレが交渉先にUFCとBellatorという名前がなくて、ONEだけだったら受けていなかったです。

選手の意思を尊重してくれるうえで、格闘技に専念できる機会ならやはりチャレンジしたいと思いました。で長南さんにも相談して、『受けてみろよ』と」

──イヴォルブでは2度目ほど練習していますが、トライブやフロリダの出稽古先であるハードノックスと比較してトレーニング内容で、優れている面があると感じていますか。

「自分はアミール・カーンの練習相手でイヴォルブに招いてもらったことがあるのですが、その時は決して選手は多くなかったです。コーチ陣は凄く充実していましたが、日本の今の環境の方が良いと思えるところもありました。ただトライアウトで20人の選手を合格させるということは、一気に層も厚くなるし、良い練習パートナーも増えると思います」

──なるほど、その通りですね。

「イヴォルブにイヴォルブの良いところ、日本には日本の良いところ。フロリダにはフロリダの良いところがあります。受かってみないと分からないのですが、日本と行き来できるのかなども確認したいと思います。

練習してお金がもらえるなら、本当に格闘技に専念できます。もちろん、そこで上がることができるかどうかは自分次第なのですが、チャンスが増えることは間違いないので。ここは受けるしかないです」

──トライアウトでは何を試されるのか、ご存じですか。

「いえ、分かりません(笑)。9日に大会を見て、11日からトライアウトだというぐらいしか。まぁ、どんなことでもできるよう練習用具一式をシンガポールに持っていきます」

──全く未知な状況ですが、5日間のトライアウトで何を見せてこようと思っていますか。

「やることは変わらないですが、格闘技で食っていきたいという気持ちが伝わるようにしたいです。もちろんMMAファイターとして自分の長所を見せたいですが、一番はここでやっていくんだという覚悟を見せたいですね」

──イヴォルブのメンバーとなった際、目標に向かってどのようなステップを踏みたいと考えていますか。

「UFCで勝てるようになることが目標で、そうなれるなら何も拘ることはありません。ただパンクラスのベルトを巻けていないので、ベルトを獲ってUFCというのが一番の理想です。まぁ、そこは受かってから考えます」

──本当にこのような機会が、このタイミングで巡ってくるかどうかで、格闘家人生も変わってきます。『もっと若ければ』と思っている選手も多いかと。

「本当にそう思います。一番は格闘技だけやって、格闘技のことだけを考えていける。格闘技がベースにあるという環境は、絶対的に魅力的です」

──試合が終わったばかりですが、また試合モードまで上げる必要がありますね。

「ハイ。ダメージもあったので、先週1週間ほど休んだので、まだ心に体がついてきていない部分はありますが、トライアウトまでの1週間で、いつも通りまで戻したいと思っています。

試合とは違う入り方ですけど、コンディションも問題ないですし、格闘技で生活をしたいので自分の持っているモノを全部ぶつけてきます!!」

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