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【UFN138】ローで左足を潰されたスミスが、テイクダウンからRNCを極め逆転勝利

<ライトヘビー級/5分5R>
アンソニー・スミス(米国)
Def.3R4分26秒by RNC
ヴォルカン・オズテミア(スイス)

まず右ローを見せたオズテミアに対し、スミスはすぐに組んでケージに押し込んでいく。体を入れ替えたオズテミアは細かいヒザを太腿に当て続ける。スミスもボディにヒザを返し、体を回しながら離れる。左を当てたオズテミアが左右の連打でラッシュを掛ける。間合いを取り直したオズテミアが右ストレート、続いて左フックでスミスの顔面を捉えたオズテミアは、距離を詰めケージを背負ったスミスに右を打っていく。

サークリングでケージ際を離れるスミスは、右フックをテンプルに届かせる。と、直後にアイポークがあったとオズテミアがアミールし、試合が中断する。再開後、右ハイから前に出たオズテミアに左を返したスミスだが、ショートでパンチを被弾してケージに押し込まれラウンド終了を迎えた。

2R、オズテミアは右ローに続き、左ミドル、再び右ローを蹴り込む。さらに左ローと前足を削られたスミスは左フックで前に出るも、そこにオズテミアのローを受けてしまう。それでも距離を詰めに来たスミスに対し、オズテミアがボディロック・テイクダウンを一気に決める。マウント狙いのオズテミアに対し、シザースから足関節を狙ったスミスはこれを防がれ、バックを許すと後方からパンチを連打される。スミスは両手でオズテミアの左手首を掴んでパンチを打たれないように対処する。ダメージを最小限に抑えたスミスだが、確実にラウンドを失った。

3R、左リードフックを当てたスミスに対し、オズテミアはローを続ける。オズテミアはエルボーを空振りし、ローをキャッチされそうになると間合いを取り直す。そこにスミスは右フックを当て、首相撲からヒザ蹴り、さらに右オーバーハンドと攻勢に出る。すぐに右を返したオズテミアだが、足払いで転がされると起き上がったところでパンチを被弾する。互いに疲れが一気に来たように、体の軸を失う打撃戦でスミスは飛び込むような右オーバーハンドを放ち、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。

そのままバックマウントを取ったスミスがRNCを狙う。アゴの上からのRNCに反応が少ないオズテミアは手首を掴んで防御するも、パームトゥパームからRNCクラッチに組み直されついにはタップ。劣勢のスミス、結果的に2Rの防御に徹した攻防が勝利をひき寄せたか。

ローのダメージでセコンドの支えが必要なスミスは「17歳から戦ってきて、このキャリアには山あり谷ありだった。タイトルに挑戦させてほしい」と話した。


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