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【PFL2018#9】2Rは終盤に猛反撃。ドローと思いきや、川名はニジェムに判定負け

<ライト級補欠戦/5分2R>
ラムジー・二ジェム(米国)
Def.3-0:19-18.19-18.19-18
川名雄生(日本)

コール時に気合の大声を挙げた川名は、試合開始と同時に突進し右を振るっていく。同時にニジェムは右前蹴りを狙い姿勢を乱す。バックを狙った川名に対し、二ジェムは組みついてケージに押し込む。ボディに殴られながら、体を入れ替えた川名だがニジェムはキムラクラッチから後方に崩し、スクランブルに持ち込みシングルへ。ケージにもたれて耐えていた川名をハイクロッチからリフトし、前方に落としバックに回ったニジェムはワンフックでパンチを打ちつける。

腰を伸ばされていた状態からヒザを曲げた川名は、RNCで背中を伸ばされ後方からパンチを受ける。フックを解いたニジェムはバックコントロールを続け、もう一度足のフックを狙う。川名は胸を合わせにいくが、二ジェムは背中に乗り切りワンフックで背中を伸ばそうとする。懸命に耐えきった川名だが、初回を落とし欠員が出た場合にトーナメントに出場するには2Rにフィニッシュか10-8が必要となった。

2R、せめてラウンドを取ってドローという結果が欲しい川名だが、勝ち気に流行った大きな振りの右にダブルレッグを合わされ、すぐにテイクダウンを取られる。初回と同じようにワンフックでハーフを許した川名がワキをすくわれ厳しい状態が続く。それでも起き上がってシングルに出た川名に対し、またもニジェムがキムラクラッチから崩すそうと試みる。

1Rと違い、上を取った川名はハーフで抑えてニジェムにパウンドを落とす。蹴り上げから起き上がろうとしたニジェムをがぶり切れなかった川名は、ダブルでケージに押し込まれる。シングルに切り替えたニジェムの肩に乗り、頭を押して足を抜いた川名がニジェムの首に腕を回り、ペルヴィアン・ネクタイを狙う。パンチに切り替え、ニジェムの組みを潰してトップを取り切った川名がハーフからボディにパウンドを落とす。

オーバーフックで抑えられた二ジェムは、スクランブルに持ち込めない。残り10秒で川名は起き上がり、グラウンドの二ジェムを殴り、起き上がったところもで思い切りパンチを振るったところでタイムアップに。2Rを取り返し、19-19でドローと思われた川名だが、何と初回はジャッジ3者揃って10-8を付けており判定負けに。

川名の海外の挑戦は3連敗となったが、この試合はドローが妥当。何より、2Rの川名は初回と同じ轍を墐まず、この4カ月の経験を無駄にしないよう自分を出し切ったように限られた。世界への挑戦3連敗の価値は、これから国内で川名が証明していくことに期待したい。


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