【Bellator208】ベンヘンがノンストップアクションでアワッドを下し──マイクで大人の主張
<ライト級/5分3R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
サヤッド・アワッド(米国)
ベンヘンがまず左ミドルを入れる。アワッドは左ロー、そして右前蹴りを放つ。ベンヘンのミドルにアワッドもローとハイを繰り出し、蹴り合いが続く。指先を突き刺す前蹴りを蹴ったアワッドに、ベンヘンが左ハイを放つ。左ローを走らせたベンヘンは、アワッドのパンチにダブルレッグを合わせて、ケージに押し込んでからテイクダウンを奪う。足を束ね、ガードを越していくベンヘンがバックに回り込む。
尻をつけてバックマウントを完成させたベンヘンは反転するアワッドをコブラで崩し、がぶる。アワッドはこのスクランブルで逆にベンヘンをがぶり、アナコンダを仕掛けていく。頭を抜いたベンヘンは後方からパンチ、ヒザを蹴り込んでRNCを狙う。前転してガードを取ったアワッドのボディにカカト落としを2発入れたベンヘンが初回を取った。
2R、二段蹴りで尻餅をついたベンヘンはすぐに立ち上がり、左ミドルを入れる。アワッドも前蹴りを蹴り返しジリジリと距離を詰める。右回りのベンヘンが左ハイ、続いてローから左オーバーハンドを打ち込む。シングルレッグでテイクダウンを狙ったベンヘンの小手を決めたアワッドが上を取る。ベンヘンは慌てず、すぐに立ち上がりつつダブルレッグでリバーサルを決める。
ハーフでコツコツと殴るベンヘンがマウントを狙い、スクランブルでバックを制する。ここはアワッドが巧妙にベンヘンを前方に落とす。ここも直後にダブルレッグで上を取り直したベンヘンがガードの中からエルボー&パンチを落とす。背中を譲ったアワッドを殴るベンヘンがわき腹にヒザを入れ、レッグドラッグのような状態でヒジを打ちつけていく。攻撃が止まらないベンヘンは、肩固めへ。アワッドが耐えて試合は最終回へ。
3R、ローからシングルレッグで詰めたベンヘンがヒザをついている状態で、アワッドがヒザを顔面に打ち込んだか。そのまま試合は続き、ベンヘンはダブルレッグで上を取る。アワッドは背中を向けるとエルボーや勢いのあるパンチを被弾し、上を向かされる。ここでベンヘンがケージを掴んで抑えていると判断し、ブレイクが掛かり試合はスタンドで再開される。
ベンヘンは右を振るってローシングル、かわしたアワッドは左にヒザを合わせていく。続いてダブルレッグでケージにアワッドを押し込んだベンヘンは、自ら離れて左ストレートを届かせる。ローにフックを打ち込んだアワッドだが、ここもすぐにテイクダウンを決めたベンヘンは流れもポイントも許さない。
背中をマットにつけたアワッドに再び肩固めを仕掛けたベンヘンは、ブリッジに反応しバックに回り込んでRNCへ。ベンヘンはカカトでワキを蹴りつつ、絞めを狙ったがタイムアップを迎え判定勝ち。
「リポーターだが、カメラマンだろうが、ファイターだろうが、どうやって生きていくかだ。皆の子供はテレビを見ているんだ。何か悪く言われたからって、ケージを飛び越えてはいけない。どうやって、5歳の子供に説明するんだ? プロフェッショナルアスリートとして、正しい姿勢を示さないといけない」と試合を振り返る前にまくしたてた。