【UFC229】どれだけ警戒されてもバックを取るフォルミーガがペティス弟に快勝
<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
Def.3-0:30-26.29-28.29-28
セルジオ・ぺティス(米国)
まずはサウスポーに構えたペティスは、すぐにオーソにして左ジャブを放つ。右を返し、ワンツーでフックを当てたフォルミーガにペティスは左ミドル、そして掛け蹴りを狙う。フォルミーガも右オーバーハンドを繰り出しつつ、間合いの測り合いが続く。ペティスの左ローに右を合わせたフォルミーガが、シングルレッグでテイクダウンを奪う。
すぐにスクランブルから立ち上がったペティスだが、直後にダブルレッグで倒されガードを取らされる。足を抜きにかかるフォルミーガをガードの中に収めるペティス、最後に足を一本抜かれた。
2R、右アッパーから前に出たフォルミーガ、これもテイクダウンへの布石か。続いて右ローからダブルレッグに出たフォルミーガだがペティスはスタンドをキープする。手数が少ないペティスに左ジャブを当てるフォルミーガが、シングルからボディロックにとりウィザードのペティスを最後は小外刈りで倒す。
足を捌いてパス狙いのフォルミーガの目的はスクランブルでのバック奪取だろう。それが分かっているのでガードで落ち着くペティスだが、これではポイントを挽回できない。残り10秒を切りリバーサル狙いから立ち上がった両者、フォルミーガのラウンドとなった。
最終回、左ジャブ&右オーバーハンド、さらにアッパーを放つペティスが逆転を掛けて左ハイを狙う。フォルミーガはシングルレッグからバック奪取。そのままスタンドで両足をフックする。得意の動きでペティスの逆転を掛けた攻撃の出鼻をくじいたフォルミーガは、ここで時間を費やせば勝利が近づく。
シートベルトの手首を掴んではがしにかかるペティスの動きに対し、フォルミーガは後方からパンチを打ち込む。右腕を喉下に滑られ、ゲイブルグリップでのRNCはフィニッシュ狙いのポジションキープだ。うかつに動くことができないペティスは、細かいパンチを受け続け残り時間は1分を切ってしまう。ついにケージ際を離れたペティスは前転するわけでも、後方に倒れ込むわけでもなくフォルミーガを背負って歩き、顔には諦めの表情が浮かんでいた。
そのままタイムアップとなり、フォルミーガが判定勝利を挙げ「ブーイング? これがMMA、僕はやるべきことをやって勝ったんだ」と言い、かつてスプリットで敗れているヘンリー・セフードへの挑戦をアピールした。