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【Bellator206】3度目の対戦でリマがコレシュコフを追い込み、最後はRNCで落として決着

<ウェルター級ワールドGP1回戦/5分5R>
ドゥグラス・リマ(ブラジル)
Def.5R3分04秒by RNC
アンドレ・コレシュコフ(ロシア)

左ローを蹴るリマ。さらに右ミドルを蹴ると、コレシュコフがスピニングバックキックを繰り出す。リマはガードの上から力強いハイを蹴り、左右のローを蹴っていく。遠い距離から低い姿勢で組み付いたコレシュコフが、ハイクロッチでテイクダウンを狙う。一瞬、持ち上げられたが着地するリマ。コレシュコフが2度、リフトまで持ち込むも倒すことができずに逆にケージに押し込まれてしまう。

右ヒザをボディに突き刺したリマに対し、コレシュコフが払い腰を狙うがリマが姿勢を乱しつつも踏み止まる。それでもコレシュコフはダブルから、胸を合わせてケージにリマを押し込むと左手を差し上げて崩しにかかる。コレシュコフの右エルボーの際に体を入れ替えたリマは、またも押し込まれると大内刈りを防ぐ。ボディロックからバックを伺うコレシュコフが、小外掛けで上を取りかけたところでリマが体を入れ替えてトップ奪取、初回が終わった。

2R、一進一退、そして神経戦が続くなか、リマのローが継続的にコレシュコフの前足を捕らえる。コレシュコフのシングルを切ったリマが、ハイキックに軸足払いを見せる。サウスポーに変化したコレシュコフに右ミドルを蹴りこむリマがケージの中心を取っている。明らかにローを嫌がってのスイッチだが、自らの攻撃力も落ちてしまっているコレシュコフは組んでケージへ。

こうなると左腕を差し上げて自分の形に入るコレシュコフだが、テイクダウンは奪えない。このまま残り10秒まで組み合いが続き、最後に離れたコレシュコフは後ろ回し蹴りからダブルを仕掛けたところで2Rが終わった。

3R、コレシュコフがバランスを崩したリマに組みついて、ケージに押し込む。入れ替えたリマは、再び押し込み返されても余裕で時間の経過を待つ。離れてパンチを見せたコレシュコフ、即ダブルレッグを狙うが既にリマは右に移動してしまっている。起き上がってスピニングバックフィストを空振りしたコレシュコフに、リマがローを続ける。スイッチをしようが前足を削られるリマは、右ストレートを当てても追撃がない。

リマはテイクダウン狙いをスプロールしてがぶると、逆にニータップでリバーサルを狙う。スタンドに戻り、ボディストレートからのダブルもテイクダウンを奪えなかったリマ。いよいよ厳しい状況に追い込まれた。

4R、構えを変えてもローの餌食となるコレシュコフ。リマは強烈な左ボディフックを当て、拳を見せつつ足を蹴っていく。リマの前蹴りが急所に入り、試合が一時中断する。再開後、左フック、右ボディストレートに続き、右ハイを蹴っていく。ダブルを余裕をもって切るようになったリマは、逆にケージにコレシュコフを押し込む。ポジションを入れ替えてもテイクダウンは取れないコレシュコフはジリ貧状態だ。対照的に余裕のリマはエルボーを当てて離れると、飛びヒザをかわして逆にヒザをボディにつきさす。ラスト10秒で、左に右を合わせたリマは、腰が落ちたコレシュコフにラッシュを掛けビッグラウンドとした。

最終回、コレシュコフの左にヒザを蹴り込んだリマが常に前に出て、コレシュコフが回るという序盤に。リマは飛び込んで左フック、ヒザ蹴りからワンツーと攻めて立てる。大きな振りのフックをガードの上から打ち込むリマに対し、コレシュコフは渾身のシングルを切られバックを許してしまう。後方からパンチを打ち、両足をフックしたリマがRNCでコレシュコフを落としワールドGP初戦をクリア、因縁のライバルとの決着戦で完勝した。

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