お蔵入り厳禁【Gladiator X Demolition】13秒KO防衛、レッツ豪太「国内トップ戦線、チャンスが欲しい」
【写真】誰よりも自らが吹っ切れた勝利となったレッツ豪太(C)MMAPLANET
2日(日)、大阪府堺市の堺市産業振興センターで開催されたGladiator × Dmolition 02のメインでグラジエイター・ウェルター級王座防衛に成功したレッツ豪太。
敗北、負傷欠場、厳しい状況のなかで、実は今回の防衛戦前にもワキ腹の負傷で組み技の練習ができないという苦境に追い込まれていた。
そんな逆境のなかで、レッツは左ハイで13秒KO勝ちを収めた。お蔵入り厳禁──秒殺KO勝ちによる復活劇後に、舌も滑らかにレッツは何を語っていたか。
──秒殺KOおめでとうございます。
「ありがとうございます。まさか13秒で終わるなんて思っていなかったですけど……」
──試合後にこんなにはつらつとしているので、本当にレッツ選手かと(笑)。
「どういうことですか(笑)。でも気持ち良いですね、KO勝ちは。しかもノーダメージで。ハイを蹴ったスネがちょっと痛いですけど」
──今回、実はわき腹の負傷で組み技の練習がほぼできていなかった。打撃でいくしかないという気持ちが逆に良かったのではないかと。
「確かにそうですね。組みができていたら、組んでいたかもしれないですね」
(セコンドの)ストラッサー起一 今日は何が違うかといえば、前に出て仕掛けていった。その結果がハイにつながったと思います。前に出る姿勢が良かったです。
──一番厳しいストラッサー選手が、そう言ってくれましたね。
「ホンマに良かったです。起一さんとの練習で肋骨2本、いわされた時はどうしたものかとかなり気持ちが落ちたんですけど(苦笑)」
──ところで、どのような状況で負傷したのですか。
「テイクダウンされた時ですね。サバ折りで」
──それもテクニックですし……。
「でも試合までに治って、13秒で勝ててホンマに良かったです」
──その事情を知らなかったチョモランマ選手は、打撃より組みを警戒していました。
「セコンドも『テイクダウン』って言っていましたね。試合前の調子では組んでも大丈夫だというところまで回復はしていたので、ラウンドマストですし必要な時はテイクダウンを狙うという頭はありました。
ただそれ以上に自分が磨いてきた部分……左ストレートとか左の距離とかで勝負したいと思っていました。左ストレートは出せなかったですけどサウスポーで勝てて良かったです。あそこで倒せなくても、左をめちゃくちゃ磨いてきたので打撃でいくつもりでした」
──では左ストレートは次戦のお楽しみということで。
「この試合で僕に左ハイがあることは分かってもらえたと思います。練習ではチーム吉鷹とかコブラ会の皆は僕の左ハイはヤバいと思っているので、やっと試合で見せられた。昔はグラップラーでやっていたけど、今はストライカーとしてやっていける自信があります。
これからも必死で練習して相手が打撃できても、自分も打撃で戦い切れるだけの打撃をみにつけたいです」
──ホームのグラジエイターで勝った。次については?
「ステップアップしたいです。ぜひ、『レッツにチャンスを!!』って書いてください(笑)」
──ではACBに行きますか(笑)。
「いや……ACBは……」
──アレっ? いやって言いましたね(笑)。
「ロシアのウェルター級はヤバいですよ(苦笑)。とりあえず、13秒でKOしたし……何でも良いです。僕がもっと輝けるように、とにかく一生懸命にやるので。泥臭いだけでなく、こういう部分もあるんだということを見せることができました。
それでもチョモランマ選手は逆転KOとかある怖い選手だったので、深追いせずに戦おうと思っていたのですが、深追いする必要なく倒すことができました。これを機に一気に国内トップ戦線、何でもエェですからチャンスが欲しいです」
──HEATの強い外国人との対戦も期待します。
「そこはもう……条件次第で(笑)。最近ずっとしょっぱかったので、良かったです。僕は気持ちが折れやすいのですが、そこも卒業ということで。試合前から良い感じで集中していて、それで勝てたのでここからは上がるだけです」