【Bellator205】厳しい局面でも、一度の寝技で極め切るロバトJrが9連勝で王座挑戦をアピール
<ミドル級/5分3R>
ラファエル・ロバトJr(米国)
Def.3R4分27秒by RNC
ジョン・ソルター(米国)
ソルターがローから試合を組みたて、ロバトJrは前蹴り、サイドキックを見せる。右を振るって前に出るソルターに対し、右フックからワンツーで追いかけたロバトJrはハイをブロックする。ソルターは左オーバーハンドを見せて、右ボディに打ち込む。ロバトJrはスイッチして蹴りを狙い、組みに行く素振りも見せない。
固い打撃戦が続き、ロバトJrが右ミドルに続き、ハイを放つ。右で距離を詰めたソルターにシングルを狙ったロバトJr。反応して切ったソルターがクリンチに持ち込むも、自ら離れる。その後も打撃戦が続き、ソルターがケージに詰まったロバトJrにフックを当てる場面もあるが、互いに打ち合いをしないためのような打撃戦が続いた。
2R、ロバトJrがハイでバランスを崩し尻もちをついたが、当然のようにソルターは寝技には移行しない。立ち上がったロバトJrは、ローに右を合わせて押し倒すようなテイクダウンを決める。すぐに起き上がってきたソルターをギロチンで捉えて引き込んだロバトJrはケージ際の窮屈な姿勢で、体を垂直に置かれてクラッチを外す。
ダブルで立ち上がったソルターは、首を抱えたままのロバトJrをもう一度尻もちをつかせ、パス狙いでギロチンを防ぐ。腰をコントロールしバックを狙ったソルターだが、ロバトJrは胸を合わせて立ち上がる。執拗にロバトJrをケージに押し込むソルターに対し、ロバトJrがもう一度ギロチンから後方回転も、ここでもサイドに回られクラッチを解く。さらにバックを伺いつつ、アンクルピックでロバトJrを立たせなかったソルターがこの回を取った。
最終回、右ストレートに続きヒザを狙ったロバトJr。自分のタイミングで組めず、打撃でも単打の打ち合いで、組みに移行できないロバトJrは厳しい局面に。逆に組んで押し込む展開を狙ったソルターだが、テイクダウンを切られ引き込んでしまう。ハーフのソルターをパスし一気にマウントを奪ったロバトJrが、パンチで猛攻を仕掛ける。
たまらず背中を見せたソルターは亀の態勢で鉄槌を振り落とされるも、RNCだけは手首を掴んで防ぐ。ならばとロバトJrは左右のパンチを連打し、もう一度RNCへ。正座した状態でソルターは観念しタップした。
「僕はもう若くないから、タイトルに挑戦したい。僕の夢を叶えさせてほしい」と9連勝とした35歳のロバトJrは、ミドル級王座挑戦を哀願した。