【Pancrase】Rebelsと完全グループ化。ケージでキック、リングでパンクラス・レベルスのキック大会開催へ
【写真】パンクラスとレベルスがグループ化し、パンクラスレベルス・リング(仮称)が2月に開かれ、梅野源治がメインで出場する (C) MMAPLANET
11日(火)に東京都新宿区ヒルトンホテル菊の間において、パンクラスとレベルスの完全グループ化、TOKYO MX「BE BOP SPORTS」内におけるPancrase Rebels Tryoutの実施、ダイヤモンドクリック社との業務提携によるタイムゲッシングゲームの開始に関する記者会見を行った。ここでまずパンクラスとレベルスとの完全グループ化について、会見で語られたことを書き並べてみたい。(要約)
■パンクラス酒井正和代表の冒頭の挨拶は「来年以降、業界もガラリと変わって来る。完全グループ化として、運営に加わる。グループ化によりスケールメリットが生かせる。提携だけではそうはいかない。パンクラスのメディアのパワー、レベルスになかったモノを協力してレベルスの選手の注目度を上げ、将来的には資本提携も考えている。ただ今やるべきことを徹底的にやる」というもの。
■続いてレベルス山口元気代表は「レベルスからは選手が出たい団体に出て行かせる。メディアという部分でパンクラスさんと一緒にやれば良い形になると思います。MMAの選手を育てたいという気持ちもあったので、現場レベルで面白いモノが生まれると考えている」と語った。
■ケージでレベルスルールの試合を2試合、10月21日のスタジオコースト大会から行う。1試合はレベルス57.5キロ級チャンピオン古谷野一樹×栗秋祥梧戦が決定。オープンフィンガーグローブ使用の試合は、検討中。実験的にやってみるのもの良いが、そこも選手の希望があれば考えるとのこと。
■今、レベルスでMMAを戦いたいという選手はいないが合同イベントが続くと、パンクラスの選手がキック、レベルスの選手がMMAということは起こり得る。しかし、強制はしない。今は互いのスケールメリットをいかして、それぞれのフィールドでメディア露出を増やして選手が食べていけるようにする。そこが狙い。
■レベルスの大会で、リングでMMAの試合を組むことに関しては選手の需要があれば柔軟に対応すると山口代表。対して酒井代表は後楽園ホールでMMAを組むのはイベントの尺や大会数に限りがあるので今は難しいと発言した。
■2019年2月17日、スタジオコーストでリング使用のパンクラスレベルス・リング(仮称)というキックとムエタイの大会を開催。その大会をライブ中継で露出させる。立ち技の新たな大会として9月、12月と3大会を開催する。対抗戦やトーナメント、グループ化したことで可能になったことをしていく。
■スタジオコーストだけでなく札幌や大阪大会でも、パンクラスのケージでレベルスの公式戦を組んでいく。
■第1回大会に出場が決まった梅野源治は「今後レベルスとパンクラスが協力した大会を僕が盛り上げられる存在になっていければと思います」と挨拶。
ケージでMMAグローブの試合に出るかという質問に対し、「今やりたいかと言われると、特別やりたいとは思えない。今持っている夢をかなえたうえでは、あるかもということは頭の片隅にはある。ルンピニー、ラジャダムナン、WBCと3つのタイトルを取る……常識外のことをやりたいと言っているのだから、常識内のことしかモノゴトを考えられない小さい人間にはなりたくない。チャンスがあって協力してくれる人がいて、そこに義理や恩があるのであればルールやそういうことに関わらず協力していきたい」と返答した。