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【RIZIN51】共に顔面が腫れ上がる熱戦。右ヒジでグラつかせ、三角&ギロチンを狙った梅野が芦澤に競り勝つ

【写真】試合後のインタビューで芦澤が「落ちかけた」という梅野の三角絞め。耐えきった芦澤に対し、梅野も「根性がある」とリスペクトを表した(C)RIZIM FF

<バンタム級/5分3R>
梅野源治(日本)
Def.3-0
芦澤竜誠(日本)

開始早々、梅野が距離を詰めて蹴りを散らす。足を滑らせる場面もあったが、立ち上がった梅野に対し、芦澤が右ストレートから一気に詰めて梅野をケージに追い込む。しかし首相撲、差し合いからテイクダウンを奪ったのは梅野だ。ハーフガードの芦澤と胸を合わせて押さえ込む。右にパスした梅野がマウントを奪取すると、芦澤がブリッジで返す。ボトムになった梅野が三角絞めをセットアップ。芦澤はサムアップを見せ、梅野の臀部にヒザ蹴りを打ち込み続ける。

一度緩んだロックを、再度整えていく梅野。しかし芦澤が頭を抜いて立ち上がると、レフェリーがブレイクを命じた。再開後、またも組みの展開から梅野がバックに回る。クラッチを切って正対した芦澤に、梅野が右ヒジを打ち込んだ。一瞬置いて芦澤がフラつく。すかさず芦澤もパンチで追い立てるが、梅野は首相撲からヒザを突き上げ、さらに右縦ヒジを打ち込んだ。

1R終了直後の加撃により、芦澤に注意が与えられて2Rがスタート。左テンカオを当てた梅野に対し、距離を詰めた芦澤もカウンターで右ストレートを打ち込む。蹴りの交錯から芦澤を追いたてる梅野は左ミドル。サウスポーにスイッチして左ローを見せたが、オーソドックスに戻した。芦澤の左右ストレートをもらって体勢を崩した梅野だが、コーナー際の差し合いでは首相撲に持ち込み、ヒザを突き上げる。

離れた芦澤もパンチを伸ばし、梅野も左ミドルを返す。さらに首相撲からヒザ。左足で芦澤をこかしたがスクランブルに持ち込まれた。ボディロックで組んだ芦澤を、ギロチンで引き込む梅野。苦悶の表情を浮かべるが耐えた芦澤が首を抜き、トップから体重をかけていく。足を上げた蹴りで突き放し、立ち上がる。スタンドに戻った両者は、打ち合いを展開してラウンドを終えた。

最終回、お互い顔に腫れが目立つなか、芦澤がパンチを伸ばすと梅野はコーナーに押し込んで首相撲へ。芦澤は首相撲を振り払い、梅野に尻もちを着かせてサッカーボールキックを連打。しかしロープを掴んだ状態でフットスタンプを落としたために、レフェリーが割って入った。梅野は右目尻から大量の出血が見られ、芦澤にはイエローカードが提示された。

スタンドで再開後、打ち合いで芦澤の左フックが梅野の顔面を捉えた。ダウンした梅野は足をかけて芦澤を倒し、スクランブルからギロチンへ。ここも極めることはできず、ハーフからガードに戻して足を上げていく。またも三角絞めを狙う梅野。足が外れるとシザースチョークで捕らえるが、これも凌いだ芦澤が鉄槌を浴びせる。

芦澤がパスを狙った瞬間、梅野がスクランブルを狙った。互いにスタンドからリング中央へ戻り、打ち合いから芦澤が足を滑らせて梅野がトップへ。芦澤に返されると、やはり三角を狙ったが、これも防がれてしまう。最後は芦澤が梅野をガブって試合を終えた。

芦澤のイエローカード以外に、梅野の右ヒジでグラつかせた場面と、三角絞め=ニアフィニッシュを評価したのか。互いに顔面を腫らした激闘の末、裁定は梅野が3-0で勝利。これで梅野はMMAで2連勝を収めた。


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