【Gladiator X Demolition02】NavEが接戦制し、加マーク納破りフライ級王者に。望むレフェリングの向上
【写真】昨年8月の第1戦以上の接戦となった勝負。口頭注意がらみの難しい裁定で勝利したNavEがベルト戴冠となった (C)MMAPLANET
2日(日)に大阪府堺市の堺市産業振興センターで開催されたGladiator × Demolition 02から、タイトルマッチの模様をレポートしたい。ここではチャンピオン加マーク納にNavEが挑んだGladiatorフライ級選手権試合の模様をお伝えしたい。
<GLADIATORフライ級選手権試合/5分3R>
NavE(日本)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
加マーク納(日本)
1年振りの再戦の火蓋が切って落とされると思われた直前、チャンピオン加マーク納のファールカップに不具合が見つかり、ケージのなかで取り換えが行われる。ここで加マーク納に装備装着不備による遅延行為で口頭注意が行われた。
序盤、NavEの踏み込んでの右や左のオーバーハンド気味のパンチを見切っていた加マーク納だが、蹴り足をキャッチされてテイクダウンを奪われる。すぐにガードから足をすくって立ち上がった加マーク納に対し、NavEが前方回転しガードへ。
加マーク納が担ぎからパスを狙うもNavEがガードに戻す。パウンドを落とし、シングルをがぶった加マーク納は離れて右ハイ、NavEは勢いのある左ミドルを2発入れテイクダウン狙いを切ってケージに押し込む。
ここでNavEのヒザが急所に当たったがレフェリーは流し、やがてブレイクを命じた。打撃の攻防に組みを交える両者、加マーク納がシングルレッグでテイクダウン。
NavEが勢いよく後方に足を振り上げ、上を取ろうとしスクランブルへ。加マーク納のシングルに対しNavEがバックを取り、足をフックしかけたところで初回が終わった。
2R、右を当てた加マーク納がスタンドの打撃戦はリードし、再び右、そして左をヒットさせる。NavEは左ミドルで勢いを止め、組んでいくがここは加マーク納がトップを奪う。スクランブルでバックに回った加マーク納のボディロック・テイクダウンをNavEはケージを掴んで防ぎ、前方に崩れたところでバックを奪う。
さすがにここはレフェリーがブレイクを命じ、NavEに口頭注意が与えられ試合がスタンドでの再開となる。優位なポジションからの攻撃を反則で防がれ、イーブンでのリスタートに加マーク納陣営は不満を声を挙げる。
再開後、NavEはシングルレッグで加マーク納を捉えると、軸足を払ってテイクダウンに成功する。潜ってNavEの右足を抱えつつ立ち上がった加マーク納がそのまま倒してリバーサルに成功する。サイドを取られたNavEがケージ際に移動し、スクランブルからスタンドへ。NavEのミドルを掴んでテイクダウンした加マーク納。NavEはその勢いを利用し、引き込み返しのような形で上を取り抑え込みにかかる。
左腕を差し、胸を合わせた状態で立ち上がった加マーク納の急所に、またもNavEのヒザが入り試合は中断。ここでNavEに2つ目の口頭注意が入った。再開後、すぐに組み合いとなりNavEのテイクダウン狙いを加マーク納がキムラロック、この状態からスイッチの攻防となったところで白熱の2Rが終わった。
タッチグローブで始まった最終回、打撃の攻防から組んだ加マーク納がバックに回る。胸を合わせて離れたNavEに右を当てたチャンピオンはクリンチの攻防の中で大内刈りを決める。小手を巻き、ウィザードの状態で立ち上がったNavEを加マーク納がボディロックからテイクダウンを奪う。
直後にバックを譲って立ち上がり、胸を合わせたNavEが逆にボディロック・テイクダウンを決める。ケージを背にして立ち上がった加マーク納のバックに回り、潰したNavEが上を向こうとした加マーク納を肩固めに捉える。
ここは極まらなかったもののNavEのトップキープが続き、パンチを落としていく。バタフライスイープから加マーク納が足を取りにいき、両者があおむけになったところでタイムアップとなった。
スプリットで勝者コールを受けたNavEはその場にしゃがみ込み、ベルトを巻かれると涙声でサポートしてくれた仲間に感謝の言葉を述べ、「ここからがスタート」と力強く話した。
ブレイクの入らなかった急所へのヒザ蹴り、流されたロープ掴みがあった新チャンピオン。加えてイエロー及びレッドカードの制度があるなかでも、加マーク納の遅延行為を含み、口頭注意に終わった行為もマイナス1Pとなるイエローでもおかしくない場面もあるなど、レフェリングに課題が残るタイトル戦でもあった。