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【Gladiator X Demolition02】崖っぷちのレッツ豪太─01─「右の拳を骨折し、左で止める技術が……」

Let's Gota【写真】Wardogウェルター級王者チョモランマ1/2の挑戦を受けるレッツ豪太(C)MMAPLANET

9月2日(日)、大阪府堺市の堺市産業振興センターで開催されるGladiator × Dmolition 02のメインでウェルター級王者レッツ豪太が、WARDOGウェルター級王者チョモランマ1/2の挑戦を受ける。

昨年3月のキム・ギョンピョ戦の判定負け以来、チャンピオンが苦しんでいる。8月のイ・ヒョンソク戦こそ判定勝ちしたが、10月にはGrandslamの濱岸正幸戦でRNCより一本負け。再起を掛けた3月のグラウンドスラムは濱岸戦で負傷した拳の悪化により欠場に。

そんな状況で迎えた今大会のタイトル2度目の防衛戦は、関西インディーMMAのワードッグ・ウェルター級王者を迎え撃つ、そんなレッツに厳しいかった時期を乗り越えてある──今を尋ねた。


──もう後がないレッツ豪太選手です。

「そうですねぇ、去年の3月のキム・ギョンピョ戦は自分のなかで勝った……判定でいけたという気持ちでおったのが、実は負けていて……。もう、そこから気持ちが緩かったってことですよね」

──あの展開で勝っていると思えたのは?

「自分のなかでは有効打はこっちが多くて、向うのパンチは貰っていないっていう印象だったんです。ケージに押し込まれたり、組み負けていたというのはあったんですけど、打撃で上回っていると思っていて。

最後……コンタクトが外れて、失速するという展開になったんですけど……。目が見えなくなってからは焦って気持ちがブレブレでしたね。気持ちが弱かったです。

試合後に三島(☆ド根性ノ助)はそれほどでなかったですけど、(ストラッサー)起一さんには相当な勢いで怒られました。勝てる試合だったのに落とした。そういう試合で勝ち切れないのが、僕の弱さです」

──8月のイ・ヒョンソク戦でしっかりと判定勝ち。まぁ、勝ち方云々という意見は出るのは常ですが、落とさなかったことが最重要だった試合だと思います。

「確実に勝ちたかったです。試合の時、相手を倒したいのはいつもそうです。イ・ヒョンソクは倒されるが嫌で戦っている選手でした。引き込んで大きな打撃をスタンドで貰うのを避けるような戦い方をしてきました。それもあって判定勝ちという結果になりました」

──それで構わないはずなのですが。

「まぁ、勝ったら勝ったで勝ち方は問われてしまいます」

──そういう意味でも真価が問われたのは10月のGrandslamにおける濱岸正幸選手との対戦でした。

「そうだったんですよねぇ……」

──初回に拳が折れたことは試合後に伺いました。厳しい言い方をすると、バックを許してRNCと直滑降のように気持ちも落ちるものなのでしょうか。(※セコンドによると、常に気持ちを強く持てと注意されていたレッツは、初回のインターバル中に拳を折れたことを知らせず、我慢して2Rに向かっていったそうだ)

「う~ん、戦う気持ちはあったんです。そこは全然ありました。ただ、シングルレッグからバックに回られ、RNCに来られた瞬間、手にも力が入らないですし、もう耐えきることは無理だと思いタップしました」

──シングルからバックに回れた時の対応に関しては、レッツ選手自身はどのように捉えていますか。濱岸選手はあの局面に賭けているので、失神しない限りパンチをいくらもらっても諦めずに戦い続けていたように見えました。1度のチャンスをモノにするという風に。

「初回からパンチはどんどん入ったんですけどねぇ」

──そこは覚悟の上だと思います。週に1度、そういうガチ練習をとことんやっているのを見させてもらいましたし。

「だからですね、1Rにダウンを取ったけど2Rに入ってからも全然下がらなかったです。ずっと前に出て来て……僕も手を痛めているから、ストッピング──相手を止めることがなかなかできなくなっていて。

打っても打っても前に出て来て……最後はああいう形に(苦笑)。あの試合も絶対に勝つつもりだったんですけど、そうやって考えると気持ちの差だったのかもしれないです」

──チームメイトの反応はいかがでしたか。

「倒しに行く姿勢は評価してくれました。で、拳が折れたから仕方ないかと。でも、そうじゃないですよね。拳が折れても勝たないと。1Rに折れたことは分かったので、それでもどうにかして勝ちたかった。

そのために右手を使わずに戦ったのですが、右以外の技術だと濱岸選手の詰めて来る圧に対応できなかったです」

<この項、続く>

■Gladiator X Demolition02対戦カード

<Gladiatorウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]レッツ豪太(日本)
[挑戦者]チョモランマ1/2(日本)

<GLADIATORフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 大道翔貴(日本)
[挑戦者] MIKE(日本)

<DXFCウェルター級王座決定戦/5分3R>
堂垣善史(日本)
石川史俊(日本)

<GLADIATORフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 加マーク納(日本)
[挑戦者] NavE(日本)

<対抗戦ライト級/5分2R>
網本規久(日本/Gradiator)
中西聡(日本/Demolition)

<対抗戦フライ級/5分2R>
宮城友一(日本/Gradiator)
藤田健吾(日本/Demolition)

<対抗戦バンタム級/5分2R>
林優作(日本/Gradiator)
上嶋佑紀(日本/Demolition)

<対抗戦フェザー級/5分2R>
徳野”一心”一馬(日本/Gradiator)
友實竜也(日本/Demolition)

<対抗戦ライト級/5分2R>
飯田健夫(日本/Gradiator)
井上啓太(日本/Demolition)

<対抗戦フェザー級/5分2R>
楠本忍(日本/Gradiator)
宮﨑龍貴(日本/Demolition)

<OPフライ級/5分1R>
田中スネ夫ハヤト(日本)
若松翼(日本)

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