【DEEP100】暫定ウェルター級王座決定戦。地獄を乗り越えた阿部大治「一発で倒せるパンチ力は普通にある」
【写真】ポテンシャルの高さを見せつけるのはこれから(C)KEISUKE TAKAZAWA
21日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP20周年記念大会=DEEP100でレッツ豪太とDEEP暫定ウェルター級王座を賭けて、阿部大治が戦う。
柔道エリート、東海大推薦を誇示し飛び込んだ格闘技界。早々にキックで結果を残すと、世界があるMMAに転じた。足を切断しなければいけない大病を乗り越え、キャリア5戦目にしてパンクラスでチャンピオンとなりUFCへステップアップを果たした。
ここから阿部には茨の道が待ち受けておりUFCとONEで1勝4敗──4連敗の状態で国内大会に戻りDEEPからRIZINにステップアップを目指すことに。
そしてDEEPで2連勝、暫定王座決定戦で戦う権利を得た阿部に話を訊いた。
──タイトル戦を控えた阿部選手ですが、昨年8月の佐藤洋一郎選手との試合で勝ち切れたことは凄く大きなコトだったのではないかと。行き切れなかったUFCから、攻めの姿勢のONEでのイブ・タン戦を思い出させる切れ。悪夢の逆転前の再現になるかのような試合を取れました。
「ハイ、その通りですね。僕にとってデカいことでした。練習もガッチリ追い込んでやっているのに試合になると、ああいう風になってしまって。力が入り過ぎていたのかと思って、悠太選手との試合ではそこは意識していました。
そうしたらリラックスできた感がありました。そこに関しても、ボクシングのコーチからも肩に力が入っているという指摘をしてもらい、力が抜けてきたら5Rのスパーリングをしても、組みを交えてもスタミナは持つようになりました」
──苦しい時から脱却できた感覚がありますか。
「やはり4連敗ですからね。でも自分の中でやろうと思っていたことだから、最後までやり切ろうという気持ちでした。海外の大会から日本に活動の場を戻し、もう一度名前を売りたいと思い、もう一度やろうと決めました。
去年2試合、DEEPで戦い今回暫定王座に挑戦できる。ここでしっかりと倒して、上に行きたい気持ちでいっぱいです」
──悠太選手との試合後、チャンピオンの住村竜市朗選手に噛みつきましたが、対戦は実現しなかったです。
「もう戦うこともないでしょうね。交わることがない相手だと思います。この試合が終われば、本格的にライト級に落とします。今回の試合がウェルター級で最後の試合になると思います。
戦いたい選手がいれば、ウェルター級でもやるんですが、そういう相手がいないので」
──ライト級転向の青写真を描いているのですね。
「だからといって、レッツ豪太選手との試合を軽く見ているなんてことはないです。焦点はレッツ選手です。ライト級で勝負したい気持ちと、今回の試合の感情は別物です。だからこそ、この試合は落とせないです。
それにDEEPのベルトはとっておきたいですしね。レッツ選手はカウンターが上手い良い選手ですけど、格の違いを見せて勝ちたいですね」
──この試合に向けては、どのような環境で準備をしてきましたか。
「キックボクシングとボクシング、さっき言ったようにボクシングはしっかりとやってきました。サウスポー対策もコーチと練ってきましたし。まぁ良い感じで、一発で倒せるパンチ力は普通にあると思います」
──以前から蹴りも使える打撃力には定評がありましたが、さらに進化した形ですか。
「蹴りは使えていましたが、パンチは自己流でやってきたので力が入っていましたね。力を抜いて打つパンチを指導してもらい、それでも倒せることが分かってきました」
──組みの練習というのは?
「グラップリングは出稽古でグラバカ、UFCジムでもグラップリングの練習があるので、そこでもやっています。ノーギで組み技のためのグラップリングの練習もやってきました。極め技も一応、覚えています(笑)。寝技でも戦えるように色々とやってきました」
──今回、こんなところを見てほしいというのはありますか。
「やっぱり勝負に行く姿勢、お客さんが見て面白いと思ってもらえる攻める試合をしたいです。打撃で倒したいです」
──厳しい時を乗り越えたからこそ、阿部大治のこれからにさらに期待したいです。
「ありがとうございます。DEEP20周年大会、たくさんの試合に見てもらって期待に応えたいと思います」
■視聴方法(予定)
2月21日(日)
午後1時45分~PPV SPWN
午後3時~サムライTV
■DEEP100対戦カード
<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
昇侍(日本)
<フェザー級/5分3R>
白川”Dark”陸斗(日本)
オーロラ☆ユーキ(日本)
<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
大原樹里(日本)
<DEEP暫定ウェルター級王座決定戦/5分3R>
阿部大治(日本)
レッツ豪太(日本)
<DEEP暫定フライ級王座決定戦/5分3R>
藤田大和(日本)
渋谷カズキ(日本)
<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
中村大介(日本)
<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
神田コウヤ(日本)
<女子フライ級/5分2R>
杉山しずか(日本)
栗山葵(日本)
<メガトン級/5分2R>
関根シュレック秀樹(日本)
誠悟(日本)
<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
東修平(日本)
<バンタム級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
雅駿介(日本)
<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
松場貴志(日本)
<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
関原翔(日本)
<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
山本歩夢(日本)
<フェザー級/5分2R>
西谷大成(日本)
井上雄斗(日本)
<フライ級/5分2R>
鶴屋怜(日本)
竜己(日本)