【UFC FOX30】ケージ際の垂直エルボーが勝敗を分けた……ポイエーがアルバレスに劇的KO勝ち
<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
Def.2R4分05秒 by TKO
エディ・アルバレス(米国)
サウスポーのポイエーに対し、前に出て左フックから右ストレートを伸ばすアルバレス。ポイエーは軽く左右のロー、左ストレートを放つ。アルバレスは右ミドル。ポイエーはスイッチから右ローでアルバレスのバランスを崩させる。アルバレスのシングルレッグをカットしたポイエーは、左ストレートを放つも、アルバレスはこれをかわす。ポイエーの左ストレートをかわしたアルバレスはダブルレッグを仕掛けるが、深くは追わない。
ケージ際でポイエーが左右のストレートをヒット。アルバレスは左右のボディ。ポイエーはローとストレートをヒットさせるが、アルバレスも退かずに1Rを終えた。
2R、アルバレスは左右フックからダブルレッグを狙うが決まらない。前に出るポイエーに対し、アルバレスは左ボディ。アルバレスがテイクダウンを狙ったところで、ポイエーはカウンターのギロチン。しかしアルバレスはポイエーに背中を着かせてから、首を抜き、スタンドに戻る。またもダブルレッグを仕掛けたアルバレスにギロチンを合わせたポイエーだが、ここはすぐに首を抜いたアルバレス。すかさずバックに回り、フェイスロック気味のチョークを狙う。
しっかりと首に腕を回すことができなかったアルバレスだが、トップはキープ。ケージ際でマウントを奪う。ポイエーはすかさず上半身を押し上げ、ケージを背に座った状態に。そのポイエーを跨いだ形をキープするアルバレスが垂直に右エルボーを放ち、ポイエーの肩に打ち込む。
反対側にいたレフェリーは、ブレイクしてアルバレスに、垂直エルボーに関して口頭注意を与える。この反則エルボーに対し、アルバレスは「頭じゃない」と間違った見解で抗議をするが、当然受け入れられることはない。スタンドで再開後、厳しいポジションを脱したポイエーが、アルバレスのローに左ストレートを合わせる。さらにヒザをボディに突き刺して、連打を浴びせるとアルバレスは下がり始める。ケージ際で連打をもらうアルバレス。最後はポイエーの左エルボーを食らい、崩れ落ちたところでレフェリーが試合を止めた。
これでポイエーは、アンソニー・ペティス、ジャスティン・ゲイジー、そしてエディ・アルバレスとライト級トップ選手に3連勝。試合後のインタビューで、ケージ際のエルボーについては「肩に当たった」と認めていた。一方のアルバレスにとっては、エルボーからのブレイク後に試合の流れが変わったとはいえ、反則は反則。ブレイクもその後もながれも、自らが招いたミスといえる。