【ONE76】RNCで一本勝ちも、トノンは寝技に持ち込むまで&関節の仕掛けに課題……
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
Def.3R3分27秒by RNC
ラフール・ラジュ(インド)
シンガポール在住のラジュが、身長でトノンを上回る。遠い距離から頭を振って距離を詰めたトノンは、いきなりワンツーを被弾しサークリングで距離を取り直す。左ミドルを入れたトノン、威力はあまりない。ようやくテイクダウンに成功したトノンは、スクランブルでパンチを打ち込む。立ち上がったラジュに対し、トノンの小外掛けで崩しつつ、ヒールに入る。
トノンはここでパンチを嫌がり、手首を取りに行ったことで足を抜かれてしまう。ガードを取ったトノンはラジュが起き上がると内ヒールへ。ヒザを抜かれそうになりトーホールドに移行するが、ここからスタンドへ戻る。残り30秒、テイクダウンから即マウントを取ったトノンは、左右のパウンドを落としタイムアップを迎えた。
2R、サイドキックにパンチを合わされそうになったトノンは左ハイを2度見せる。右ハイを掴んでテイクダウンし、足をとりつつギロチンをセットアップ。さらにボディロックに移行しバックへ。
ラジュは胸を合わせて離れ、トノンはなかなか寝技に持ち込めない。そのラジュも基本、カウンター狙いでテイクダウンを警戒して戦うため、余計に組みにいくことができない。そのトノンが左フックを当てて離れる。大きく上半身を振り、ラジュのパンチをよける場面も見られたトノンだったが、フィニッシュに近い攻めを見せることはできず、最後に左ジャブを被弾した。
最終回、すぐにテイクダウンに成功したトノンは、立ち上がったラジュを小外刈りで倒し、背中をつけさせると即マウントへ。右腕を超えて、三角クラッチに入りつつ、自ら下になりオモプラッタへ。しかし、ラジュは腕を抜いてスタンドへ戻る。それほど極めにこだわっていないのか、それでもビシッとした極めが欲しいトノン。
今度はダブルレッグでテイクダウンを決めると、バックに回り後三角を狙う。これが外れると両足をフックしてフェイスロック気味に絞める。右手もフックしていたトノンはこれを外して絞めに力を入れる。と、ラジュは自由になった右手でタップした。
最後は一本勝ちもスタンドから寝技という流れを構築するのに、まだまだ模索中という印象を与えたトノンだった。