【DWTNCS S02 Ep06】隻腕ファイター=ニック・ニューウェル出場!! サム・グレコの弟子クルートにも注目
【写真】ニューウェルのように売りがあるファイターをDWTNCSでの起用──ズッファの意図とは (C)LFA/RICH BURMASTER
17日(火・現地時間)、DWTNCS S02 Ep06がネヴァダ州ラスベガスのUFCトレーニングセンターで行われる。人材発掘大会であるDWTNCSだが、シーズン02はローカルショーから見出された選手といだけでなく、シーズン01で注目を浴びたファイターやUFCファイターの身内、婚約者など、そこそこの知名度を持つ選手が出場している。
そのような流れにあっても、ニック・ニューウェルの出場は意外だった。知名度でいえばニューウェルは他のファイターと雲泥の差がある。そして実績でもWSOF時代に当時のWSOFライト級王者ジャスティン・ゲイジーの持つベルトに挑戦している。過去、DWTNCSで全米ネットのTVマッチでタイトル戦、そしてメインを務めたファイターの出場があっただろうか。
左手にハンディを持って生まれた隻腕ファイターのニューウェルは高校、カレッジとレスリングに打ち込み、そのハンディと思われた左手を誰も使えない=練習でも対処ができない武器として使い、キャリア9連勝でWSOFと契約を果たす。
RNC、ギロチン、ヒールフック、そして腕十字と一本勝ちを続けてきたニューウェルだったが、それまでの対戦相手とゲイジーは地力が違いTKO負けを喫した。その後、2勝を挙げたところで引退、そのハンディ故に注目度も高く、彼もその期待に応えようとして負傷を重ねたうえで下された身を引く決意だった。
それから2年4カ月を経て、自らのジムをオープン、身も固めたニューウェルは夫人の後押しもあり、UFC出場という見果て夢を追いかけるために復帰を決意した。そのために選んだLFAという場で、今年の3月にソニー・ルケをフェイスロックで下したニューウェルはUFC出場を高らかに宣言した。
前述したように一般層の間でも知れ渡った知名度、UFCとしては単なるアンダーカードのデビューよりも注目の集まるDWTNCSで戦う機会をニューウェルに与えたともいえる。ただし、勝負は勝負。対戦相手のアレックス・ムニョスはキャリア4勝0敗ながら、チーム・アルファメール所属で高いレスリング能力とフィニッシュ力を誇る。まずはレスリング勝負、両者とも後手に回った経験がMMAでは少ないからこそ、ニューウェルのゲイジー戦の経験値は武器になると思われるのだが……果たして。
メインのニューウェル✖ムニョス以外の注目株は豪州HEX FSライトヘビー級王者ジム・クルートか。ジャンジャック・マチャドの黒帯スチューニー・モウルデンと極真&K-1ファイターのサム・グレコの指導を受けるクルート。レスリング力もあり、思い切りの良い下段蹴り、そして右のパンチは十分なKOパワーを持っている。寝技は基本に忠実な柔術スタイルの持ち主で、足関節も含めサブミッションとトラジッションが融合している豪州期待のファイターだ。
■ DWTNCS S02 Ep06対戦カード
<ライト級/5分3R>
ニック・ニューウェル(米国)
アレックス・ムニョス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ジム・クルート(豪州)
クリス・バークラー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ(米国)
マイク・デイヴィス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジェフ・ヒューズ(米国)
ジョシュ・アペルト(米国)
<フェザー級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
キーナン・カワイハエ(米国)