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【Shooto/180715】田丸匠戦へ、世界ストロー級チャンピオン猿田洋祐─01─「田丸は心が弱い」

Yosuke Saruta【写真】猿田の自信の源、HEARTSでインタビューは行われた(C)MMAPLANET

15日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦で、プロ修斗世界ストロー級チャンピオン猿田洋祐が田丸匠と戦う。

昨年10月に王座奪取し、ライト級との同時制覇を宣言し1月に清水清隆に勝利、5月には村田一着を相手にストロー級王座防衛に成功した猿田にとって、キャリアの積み方が対照的な田丸戦は、面白い存在ではなかった。


──田丸匠選手との対戦が迫ってきました。ストロー級を経験してからのフライ級だと、減量が楽になったということはないですか。

「ストロー級の時は普段からある程度、体重をキープしていました。それでも減量は10キロ以上ありましたけど(笑)」

──体重の1/6ほど以上落とすというのは尋常ではないですね……。

「ストロー級を経験してから、フライ級で戦う時は普段を大きくしてやっています。基本、動きは変わっていないです」

──練習中の動きはストロー級とフライ級で違いは?

「ストロー級に落とした当初、意識して体重を抑えていたんです。でも、体が自分に合ってきたので抑える必要なく体重を維持できるようになっていきました。もう、食事にしても決まったモノを食べて、それが習慣になっていたので。そうすると体調も良くて練習中の動きも良くなって。

やはり普段の練習の時と試合の時で体重差が大きいと、動きが違ってきてしまいます。だから普段から動ける状態にしていました。自分、リカバリーが9キロほどなんですけど、一気に落として、すぐに戻るので普段と同じ状態で試合を戦うことができるんです」

──えっ、リカバリーが9キロというのは……。ストロー級の時ですか。

「ハイ。フライ級でもストロー級でも戦う時の体重は同じなんです。落とすのはキツイですけど、減量は得意で失敗したことは1回もなくて。フライ級だと4.5キロ重いので気持ちは多少楽です。ただ、その分相手が大きいですが」

──なるほどっ!!

「ただ、普段の練習でも自分が一番小さいですから。そんなに大きな相手と戦うことに怖さはないです」

──昨年の10月にストロー級王座を獲得、1月に挑戦者決定戦があったのですが、猿丸ジュンジ選手の挑戦を受けることになるという気持ちではなかったですか。

「正直言うと、猿丸ジュンジとしか思っていなかったです(笑)。控室で見ていて、最初にダウンを取った時にこれで決まりだなぁと思っていたら、凄く盛り上がっていて。『何が起こったんだ』って確認したら、村田一着選手が手を挙げていて、『マジか』って思いました」

──猿田選手の初防衛戦より、村田一着選手の挑戦する試合という見方になりました。

SUSTAIN/SUSUMU NAGAO

SUSTAIN/SUSUMU NAGAO

「そうですね、大ベテランですし。だから圧倒的に勝つこと、フィニッシュすること。そこだけでした。世界戦だけど、メインでもなかった。それも悔しかったですし、フィニッシュしないと存在をアピールできないという気持ちでした。あと……レベルは違うと思っていたので」

──ただ村田選手は負ける時は判定負けで、終わらせない力を持っている選手でした。

「そうなんですよね。でも、そこはしっかりと練習して試合に臨みましたし。フィニッシュして、引退してもらおうと思っていました」

──田丸戦、閉会式の時にアピールという形でしたが。

「あれ、そのままです。事前にとかって話はなくて(笑)。1月に前田吉朗戦が決まった時に『前田吉朗とやって、田丸とやって、扇久保とやる』と言っていたように頭の中に、田丸のことはありました。

ただ、ライリー・ドゥトロに負けたので1試合ぐらいに挟むことになるのかもしれないなとも考えていました」

──そのドゥトロ戦が初黒星のホープです。

「う~ん、修斗のなかで名前はありますよね。何なんですかね、あの田丸信者みたいなのは? 謎ですよ(笑)」

──この試合に関して、やはりそこなんです。これは田丸選手にはどうしようもないことですが、猿田選手はやはり苦労人。負けからスタートし、神酒龍一選手にドローと敗北。Grandslamで再起するも、VTJのマモル戦ではヒジ一発で逆転負け。さらにGrandslamで鈴木隼人選手に敗れた時、自分は『この選手、引退してしまうかも』と思いました。

Saruta vs Suzuki Hayato「あの時ですね。移籍を決めたのは。試合前からどうしようかと考えていて、悩んでいる最中に決まった試合でした。もちろん、準備をしっかりとしたんですが、何が足りないかハッキリと分かりましたし。

ケージの戦い方が分かっていなかったです。転がされて、何もできなかった。だから、HEARTSに移籍しようと決断したんです。

こう言ってはなんですが、田丸とはやってきた相手が違います。弱いわけじゃない。でも、強い選手と戦っていない。漆谷選手もピークは過ぎて、今のトップではなかった」

──丁寧な言葉ですが、ジェラシーのようなモノがありましたか。

「まぁイラつくっていう気持ちはありました。舐めるなよって。僕は田丸だったら、覇彌斗の方が好きです(笑)」

──おぉ!!

「覇彌斗の方が気持ちがある。田丸は心が弱い。疲れてくると、それが顔に出る。減量が厳しすぎるんじゃないですか」

<この項、続く

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