＜ONE世界フライ級王座統一戦 (※61.2キロ)／5分5R＞
ジェヘ・ユースタキオ（フィリピン）
Def.2-1
アドリアーノ・モライシュ（ブラジル）

リング中央のユースタキオの周囲を回る、ミキーニョことアドリアーノ・モライシュ。互いに慎重な立ち上がりの中、ユースタキオがローを蹴っていく。ミキーニョは左ジャブ、ローに左フックを打っていく。ミキーニョのローにダブルを合わせたユースタキオを正規王者がギロチンに捉える。

一度起き上がり、もう一度倒しにいった暫定王者に対し、ミキーニョはクローズドを組んでギロチンを続ける。残り70秒、頭を抜いたユースタキオに腕十字を仕掛けたミキーニョだがエルボーを被弾する。起き上がったところでバックに回るもタイムアップとなった。

2R、ミキーニョが左ハイから右を伸ばす。前蹴りにニータップを合わせたユースタキオだが、テイクダウンは奪えない。ローを蹴り、左ジャブを伸ばすユースタキオは、下がりながら蹴りを見せ、テイクダウン狙いを切る。そのユースタキオがワンツーから左ミドル、ミキーニョは右を当てる。エウスタキーオはハイ、ローを蹴り。遠い距離からのシングルレッグを狙った正規王者がバックに回り込む。

キムラクラッチのユースタキオの背中に乗ったモライスが両足をフックし、後方からパンチを入れる。残り30秒、ミキーニョがRNCを仕掛けるも時間に阻まれた。

3R、ワンツーを伸ばすミキーニョ、左ローを蹴ったユースタキオが左フックを当てる。正規王者のスピニングバックフィストは空振りに。一気にダブルレッグで組んだミキーニョだが、エウスタキーオが両ワキを差す。離れて、右を当てたユースタキオが左ジャブ。ダブルレッグを2度に渡り切ると、右を見せてシングルに入ったミキーニョが、リフトしテイクダウンに成功する。

パス狙いからバックに回ったモラエスに対し、ユースタキオが胸を合わせていくが下にされる。ガードからの仕掛けを潰し、足を一本抜いたミキーニョは、足を戻されると立ち上がり右のパウンドを落とす。ラウンド終了まで殴り、パスのプレッシャーを強め攻勢のままラウンドを戦い終えた。

4R、ローに左を合わせたユースタキオに対し、ミキーニョが左ハイを狙う。ハイとローをやや遠目の距離で放ち、直後にテイクダウンに成功する。ガードの中からエルボーを連打したミキーニョが、しっかりとコントロールする。パス狙いに潜ったユースタキオのシングルにバックを取りに行ったミキーニョ。スクランブルからユースタキオがダブルレッグでテイクダウンを奪う。

すぐに立ったミキーニョに対し、ユースタキオはテイクダウンのフェイクからフックを振るう。ミキーニョは飛びヒザを狙い、続くダブルレッグを切られる。それでももう一度ヒザを狙った直後にテイクダウンを決めて最後の5分間に。

最終回、ユースタキオ・コールのなかミキーニョがシングルレッグに成功する。起き上がって組んだエユースタキオにギロチンを仕掛けたミキーニョだが、頭を抜かれヒジを受ける。トップからヒジを落とし、ミキーニョのスクランブルにシングル、そしてダブルからバックに回り込む。ミキーニョはビクトル投げからヒザ十字狙いへ。ユースタキオも足関を仕掛けると、ミキーニョが立ち上がりスタンドへ戻る。

ユースタキオも続き、ミキーニョがダブルレッグを仕掛ける、ワキを潜ってバックに回ったユースタキオだが、またも前転からヒザ十字に取ったミキーニョは立ち上がってトップへ。ユースタキオが組んでバックに回ると前転し、最後はトップを取ったミキーニョが倒れ込むような姿勢でパンチを振るい試合終了に。

テイクダウンを決め、グラウンドでコントロールしたミキーニョの勝利は間違いないと思われたが、何と2-1でユースタキオが統一王座に。「素晴らしい気持だ。神が僕の横にいてくれてチャンピオンになれた。それはチーム・ラカイのお陰でもある。14年前にファイトを始めた。誰だってチャンピオンになれるんだ」と話した。

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