【ONE72】女子ストロー級王者シィォン・ヂィンナンが、危なげなくバリンを下し初防衛に成功する
<ONE世界女子ストロー級選手権試合(※56.7キロ)/5分5R>
シィォン・ヂィンナン(中国)
Def.3-0
ラウラ・バリン(アルゼンチン)
サウスポーのバリンに左フック、右インローを繰り出すシィォン。組んできたバリンにヒザ蹴りを入れ、コーナーに押し込んだシィォンがヒザを繰り返す。離れて右から左フックを当て組んだシィォン、バリンもヒザ蹴りを入れる。離れた王者は右オーバーハンドから左、再び右を当てたシィォンが組んでテイクダウンに成功する。
サイドを取ったシィォンに対し、バックを狙ったバリンだが潰される。立ち上がってロー、カカト落としからパスしたシィォンがマウントを取り、パウンドを落とす。続く腕十字は防がれたが、上を譲らなかったチャンピオンがハーフからワキ腹にエルボー、左のパンチを連打する。足を戻されても、パス狙いを嫌がったバリンをバックコンロールしたシィォンがパウンド、ヒザ蹴りを頭部に入れる。バリンがガードに戻したところで初回が終わった。
2R、チャンピオンが前蹴りから連打を見せ、右フックをヒットさせる。バリンの組みをかわしてフックを振るう王者は右オーバーハンド。首相撲からヒザを見せたバリンだが、ボディロックテイクダウンを許す。立ち上がった状態で鉄槌を入れ、後方回転から立ったバリンのバックへ回る。前方に落とされガードを強いられた王者は、強引な腕十字からスクランブルに持ち込んでサイドへ。ニーインバリーから十字狙いも、やや強引すぎる。試合がスタンドに戻ると、シィォンが粗いフックを打ちこむ。クリンチでヒザを蹴り合い、コーナーでポジションの入れ替えが続き、残り10秒でブレイクが掛かりシィォンの左の蹴りをバリンがキャッチした直後にラウンド終了を迎えた。
3R、ローを捌いて左ストレートを当てたバリンは直後に組まれるが、バックを許し切らず離れる。シィォンはボディから顔面を殴り、飛びヒザへ。バリンのテイクダウン狙いを通してトップを取ったシィォンは、ハイガードにもパウンドを当てる。スラムでガードを解いたシィォンが、スタンドへ戻る。
すぐにテイクダウンを決めたシィォンが勢いのあるパンチを落とす。再びクローズドを取ったバリンのハイガードに動きを封じこまれた王者はそのままトップにステイした。
4R、後ろ回し蹴りが中途半端で、後方から組まれたシィォン。胸を合わせて離れると、打撃の攻防でバリンがチャンピオンの打ち終わりにパンチを振るっていく。残り2分、手数が少ない両者にレフェリーから注意が入る。股間を蹴られ、痛がる王者はブレイクを要求する。再開後、それほど動きが増えることもなくバリンのテイクダウ狙いを切ったシィォンが終了間際にパンチを纏めた。
最終回、シィォンが右ストレートから左フックを当てる。しばらく距離を取り、右ローを蹴り、直後にワンツーを放つ。テイクダウンを許さない王者の打撃戦に付き合わされていたバリンはシングルレッグを狙う。防いだチャンピオンは、ここも無理をせず距離をコントロールし、テイクダウンを阻止して、最後は足を止めての打ち合いで締めくくった。
結果、3‐0でシィォンが王座初防衛に成功した。