【DWTNCS S02 Ep01】パフォーマンスは十分。見事なヒザからTKO勝ちもジャクソンは2つの減点に意気消沈
<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
Def.3R2分15秒by TKO
リコ・ディシーロ(米国)
左ミドルを蹴るジャクソン、ディシーロは遠い距離から後ろ回し蹴り、サイドキックを狙う。ジャクソンは左側の蹴り、右ジャブでプレッシャーを与えるも、ディシーロは勢いよく飛び込んで蹴りやパンチを入れる。左のパンチを被弾し目を気にしたディシーロのパンチが荒くなり、パンチを纏められ左フックでダウンを喫する。
足をきかせようとするディシーロにパウンドを落とすジャクソン。ディシーロが立ち上がろうとしたところでバックを制す。しかし、ジャクソンはここで後頭部にエルボーを落としてしまい試合がストップする。ペナルティが1Pを減点されたジャクソン、ディシーロはリカバリーに時間を取る。再開後、左ローを2発放ち、遠い距離からパンチを振るうディシーロに対し、ジャクソンはヒザ蹴り。ボディを狙ったが足が急所に入り、またも試合が中断する。
厳しい注意を受けたジャクソンは、スーパーマンパンチを繰り返すディシーロに左フックを当て、ダブルレッグを切る。初回はダウンを奪ったジャクソンだが、9-9のタイとなったか。
2R、ジャクソンは左の蹴りを放ち、ディシーロは初回と同じように遠目の距離から粗い打撃を仕掛ける。スピニングバックフィストにバックを取ったジャクソンは後方にテイクダウンしバックからパンチを入れる。アゴにパンチを突き上げられたディシーロは、ケージから話されて寝技に持ち込まれる。起き上がり際にわき腹にヒザを入れ、スラムでテイクダウンを奪ったジャクソンはサイドでディシーロを抑える。
ケージキックからガードに戻そうとしたディシーロは、正対するががぶられバックを簡単に許す。前転からガードに戻ったディシーロを殴り、ハーフを取ったジャクソンはスクランブルで後方からパンチを連続で顔面に打ち込む。ディシーロは前転からヒザ十字も防がれバックコントロールからパンチを受け、ヒザをボディと腿に突き刺され完全にラウンドを失った。
最終回、鋭い左ミドルから試合に入ったジャクソンが右ジャブでディシーロの姿勢を崩す。ほぼ粗いパンチしかないディシーロは、アイポークがあったとしゃがみ込む。リカバリー後、試合は再開するもオーディションとしては、相当に締まりのない内容になってしまっている。
なんとここでも減点されたジャクソンは、合計2Pを失ったことになる。再開後、ジャクソンのパンチのフェイクに、頭を下げたディシーロが額にヒザ蹴りを受ける。一発でカットし、しゃがみ込んだディシーロに後方からパンチを纏めるジャクソン。ディシーロが立ち上がって正面を向いたところで、レフェリーが試合を止めた。
パフォーマンス的には十分で、レコードも6勝0敗としたジャクソンだが、2つの減点に笑顔はなくステージ裏のインタビューでも「本当にガッカリしている。僕はダーティーファイターじゃない……。自分の力を全て見せたかったけど……」と言葉も少ない。ダナとショーンに何かメッセージは問われても、「何を言えば良いのか……」とまるで敗者のようなジャクソンだった。