【Quintet FN01】カルペディエムが3勝3敗2分──指導が2つあったハレオを下し金星=トーナメント優勝!!
<決勝第1試合/8分1R>
杉江アマゾン大輔(日本)
Def.4分06秒by 腕十字
小見川道大(日本)
引き込んだ小見川に対し、杉江がガードを割っていく。足を戻した小見川だ、すぐに杉江が右足を抜き、左側にパスを決める。小見川はハーフに戻すが、指導が入りパーテルから再開となる。ガードを取った小見川だが、ハーフで杉江が抑えパスからバックを伺う。そのまま反対側に回り肩固め、さらにバックに回った杉江は、小見川が胸を合わせたようとしたところで腕十字を極めてタップを奪った。
<決勝第2試合/8分1R>
宮田和幸(日本)
Def.1分03秒by キムラアームロック
杉江アマゾン大輔(日本)
杉江の組みをいなした宮田は、シッティングガードに飛びこむようにパスを狙う。ハーフの状態で手首を掴み、足を抜いてサイドで抑えた宮田がキムラを極め、杉江からタップを奪った。
<決勝第3試合/8分1R>
デヴィッド・ガルモ(米国)
Def.5分22秒by ヒザ十字
宮田和幸(日本)
宮田に対して立ちを続けたガルモが、40秒を経過したところでガードを取る。ハーフから潜ろうとするガルモは、これを潰されてもクローズドを取り、三角を狙う。立ち上がった宮田はガードの中に納まると、ガルモが足を取り左足と左手を両足で挟み込む。トォーホールド狙ったガルモはだが、宮田はヒザを抜き立ち上がる。
再びガードに入ったガルモのハイガード狙いが、肩へのキックのように当たる。立ち上がってスタンドを要求した宮田に対し、ガルモは逆に寝技で手招きをしてバックスクートで挑発する。ヒザをつい手首を取ってパスを狙う宮田は、ガルモの三角をすかして担ぎへ。腹ばいになったガルモだが、背中を譲らず立ち上がる。
ガルモはガードを取り直し、足を取りつつオモプラッタを狙う。腕を抜いた宮田だが、その隙にガルモがしっかりとスクートから左足を取り、宮田の左足の外側に尻をつき直してヒザ十字へ。宮田が即タップし、カルペディエムが1人リードとした。
<決勝第4試合/8分1R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
Def.4分12秒by RNC
デヴィッド・ガルモ(米国)
サトシの手首を掴みにかかるガルモ。サトシはアームドラッグ&足払いを仕掛ける。ガルモが耐えると、サトシは引き込んでハーフ・バタフライを取る。横回転で足関節を狙ったガルモだが、これを察知したサトシがトップへ。ガルモは立ち上がると、テイクダウンを狙う。これを切ったサトシは引き込み、後方回転で上を取る。
立ち上がったガルモにシングルレッグを決めたサトシは、マウントを狙いつつ肩固めに入り、バックを伺う。殆ど道着のあるような動きでバックマウントを取ったサトシのRNCをガルモは2度に渡り防ぐ。それでも腹這いになり、背中を伸ばされゲイブルグリップで絞めあげられたガルモは、大健闘の末タップを強いられた。
<決勝第5試合/4分1R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
Def.3分12秒by RNC
松本義彦(日本)
ジャンピンガードを外された松本は、スクートから片足を取りいくがサトシは左右に動きパスを早々に決める。足を戻した松本の頭を抱えマウントを取ったサトシ。懸命に腰を押した松本だが、足を戻すことができずサトシは自らサイドに戻し、ニーインベリーへ。足を絡めせる松本に対し、足関節をサトシが仕掛ける。足を抜いた下がった松本は、残り80秒で再びガードへ。肩を抑え、バックに回ったサトシは即RNCへ。ガッチリと入り、さすがの松本もタップをせざるを得なかった。
<決勝第6試合/8分1R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
Draw
岩崎正寛(日本)
さすがに疲れが目立つサトシに対し、岩崎はダブルレッグへ。これを切ったサトシはシングルにも反応する。サトシはジャンピングガードを見せ、岩崎はパスを狙う。ハーフのサトシに圧力を掛ける岩崎は左足を抜く。サトシにアクションの声がレフェリーから掛かる。ガードに戻したサトシだが、ここでサトシに指導が入った。
パーテルはすぐにガードを取って立ち上がったサトシは、岩崎のダブルを受け止めて逆にアームドラッグで崩していく。岩崎はこれを凌いでシングルを狙う。切ったサトシが、ジャンピンガードからハイガードへ。一度は割った岩崎は組みを変えて来たサトシの試みも対処する。
ならば足関節を狙ったサトシ、岩崎は足を抜いてスタンドで向き合う。首を取って煽るサトシ、離れた岩崎がシングルに出る。サトシは引き込むように倒れ、岩崎が担ぎパスへ。足を伸ばしたサトシの足を捌いた岩崎、直後にサトシはハイガードから腰をきて右手を取りに行く。
しのいだ岩崎はパスを狙うも、サトシは手首を掴んで足を戻す。担ぎパスを防いだサトシが、残り15秒で三角絞めも岩崎はタップをせず。日本柔術界を代表するライト級柔術家対決は痛み分けとなった。
<決勝第7試合/8分1R>
世羅智茂(日本)
Def.0分33秒by 腕十字
徳留一樹(日本)
座った世羅は、上から圧力を掛けて来た徳留に対し、後方回転から腕十字へ。上を向いた時には右腕が伸びていた徳留はタップした。
<決勝第8試合/8分1R>
世羅智茂(日本)
Draw.
金原正徳(日本)
シッティングの世羅に対し、正座の金原。世羅はフルガードを取り、金原は肩にプレッシャーを掛けてパスを狙う。クローズドが長くなった世羅、ここで金原が目を抑えてブレイクを要求する。再開後、ガードを割った金原がニースライス・パスを狙う。越えられそうになった世羅は足関狙いから、態勢整えてガードに戻すも、金原の圧力が高まる。腰を切って三角狙いの世羅は、直後にスイープを決めてトップを取る。
起き上がってきた金原にハイエルボーギロチンを仕掛け引き込んだ世羅だが、これを抜かれる。金原はヴァンフルーから肩固めを伺うも、世羅は足を戻す。一旦離れた金原をギロチンで捉えた世羅だが、金原がヒジを押して逃げる。金原は足関節狙いを逃げられると、ハーフからパスを狙いつつ再び足関節へ。
ここも反応した世羅は、金原のパスのアタックをギロチンで受け止め、頭を抜かれたところで腕十字を仕掛ける。ここも察知して対処した金原に対し、世羅はついに疲れを見せる。パス狙い、肩固めの仕掛けと攻勢強める金原はストレート・フットロックも、世羅が足を抜く。世羅は意地を見せスクランブルで譲らない。と、両者が同時にシッティング。上を選択した金原の足関節を防いで上を取った世羅はアナコンダチョークへ。
動き続けた8分が終わり、試合は痛み分けに。結果、決勝戦の指導は0‐0、チーム全体で2‐0とチーム・カルペディエムが番狂わせといっても過言でない優勝を手にした。
一本負負けに責任を感じたのか、徳留が涙を見せるが……これはチーム戦、誰か1人に敗因があるというわけではない。