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【WJJC2018】ライト級、岩崎正寛─02─ムンジアルの1週間後にQuintetって、余力残すつもりですか??

Iwasaki【写真】1回戦は免除される岩崎。Nsブラザーフッット所属選手が最初の相手となった (C) MMAPLANET

31日(木・現地時間)から6月3日(日・同)にかけてカリフォルニア州ロングビーチで開催されるブラジリアン柔術世界選手権=ムンジアルの黒帯ライト級に出場する岩崎正寛インタビュー後編。

ヨーロピアン2位、エドウィン・ナジミを下したことで一気に世界的な注目を集めるようになった岩崎は、マークされることを警戒されることと捉え、ポジティブに考えている。

全て賭けるムンジアルから僅か6日後、Quintetに出場も決まっている岩崎に「そんな気持ちで、ムンジアルに集中できるのか」──ということを尋ねないわけにはいかなかった。

<岩崎正寛インタビューPart.01はコチラから>


──これまで通り戦うと。

「ハイ。その一方で精神統一が上手くできるようになってきたので、もっと良い動きができるんじゃないかと。戦い方も段々と分かってきたので、プラスになってきたことが多いですね。

マークされるって、こっちを警戒してくるってことじゃないですか?」

──ハイ、その通りですね。

「それって逆に使えるんじゃないかと」

──大谷シフトを取られても、流し打ちすれば良いと。

「それは正直、分からないですけど(苦笑)。警戒されたら、逆をつくことができます。僕を動かそうしてきた時に、強いカウンターがある。そうですね……勝負が拮抗してきた方がチャンスは広がると思っています。

怖いのは一発で極めて来るみたいな予想もしない攻撃なんです。ただ賭けに出るのって、心に余裕がある時で警戒している時は大きな技を仕掛けることは少ない。

つまりマークされれば、そういう仕掛けが少なくなってくる。一足飛びみたいなことをしてきても、逆をつくことができますけど、そうなることも少なくなれば知識勝負ができる。そうなれば僕が上回っている点が多いと思っています」

──それだけ自信があってなお、この強烈なメンバーです。

「もう……それは分かっていますから。1人でメジャーリーグに行って、皆は『どこまでできるんや』って見ているわけで。そんなもん、どこまでもやってやるよっていうのが、こっちの気持ちです──選手として」

──柔術は好きな人が注目する大会です。例えばパイの広い柔道やレスリングだと、『日本人、勝てっ!!』というスタンスで相手の強さなど理解されないなかで勝利だけを目指す必要があります。一方で、柔術はどれだけの困難に立ち向かっているのか分かる人が注視するスポーツです。

「まぁまぁまぁ、そうッスね。それは有り難いことですね」

──そんななか、そろそろマイケル・ランギ越えを果たして欲しいものです(※取材後トーナメント枠が発表され、勝ち進めば準々決勝で当たる山に岩崎は入った)。

「いやぁ……まぁ、全力は出しますよ。僕は個人的にはセルシーニョと戦いたいんです(※セルシーニョと岩崎が当たるのは両者が決勝に勝ち進む必要があり、セルシーニョはナジミ、レプリもしくは彼らに勝った選手に勝利する必要がある)。セルソ・ヴィニシウスのことは、尊敬してやまないので。まだ、戦い続けてくれているんだと」

──時間が許す間に戦っておきたいといことですね。ガッツリ系対決で。

「アハハハハハ。参加するんじゃない。戦いに行くんです。ヨーロピアン後、実は注目度があがって肩身が狭くなっていたんです。でも、自分がやれることしかやれへんしなって開き直ることができました。

負けるつもりはサラサラない。勝ったらオイシイやろうっていう気持ちで世界を目指します」

──それだけ大切な大会の1週間後にQuintetに出場するとはどういうことでしょうか。余力を残すつもりで、ムンジアルに向かうのかと。

「僕もそう思ったんです(笑)。ワールドに行って、クインテットに出るの僕だけですよ。そんなもん、ワールドに賭けているに決まっているじゃないですか」

──「頼むよ、岩崎。ニコニコ笑って、クインテットに出るなよ」と正直、思いました。

「ワールドが一番大切なのは当然です。余力なんて残るはずもない。どうでも良いとは言わないですけど、そりゃクインテットよりワールドですよ。ワールドが先で良かったです。それは石川(祐樹)さんも言ってくれています。

ワールドでレプリと戦って、ポイントでリードしているところで腕十字を極められても、タップしないですから。折れても勝ちますから。で、クインテット無理でした──ってなってもしょうがないですよ。それにクインテットはチーム戦ですからね。カルペディエムのメンバーを見れば、僕の出番なんてないですから(笑)」

──そうは言いつつ、クインテットで岩崎選手と宮田和幸選手の対戦はぜひとも見てみたいですね。かつてのレスリングの師と、どちらかといえば岩崎選手のフィールドで戦うことになります。

「寝技がありますからね。背中をつけても良いし。まぁ、クインテットに関しては一度食べて、二度美味しい……そんな感じで。どっちも楽しむつもりでいますし、どっちも負けるつもりもない。どの勝負もそれは本気です。とにかく、メチャクチャ負けたくないので」

──そんな岩崎選手がムンジアルで残すべきコトは何になりますか。

「とりあえずベスト8、2日目に残りたい。その間に世界王者と呼ばれたことをある人を倒したい。レプリだろうが、勝ちますから」

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