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【Strikeforce】カラーノ散る、メレンデスは石田にリベンジ

【写真】8月、24歳になったばかりの若いムサシだが、そのキャリアはMMAで既に29戦。その26勝目はSF世界ライトヘビー級王者ババルを僅か1分で一蹴する圧巻の王座戴冠劇となった (C) Strikeforce

8月15日(土・現地時間)米国カリフォルニア州サンノゼのhpパビリオンで開催されたストライクフォース『Carano vs Cyborg』。当初は、メインイベントで行われた北米メジャーMMAイベント初となる女子戦=ジナ・カラーノ×クリスチャン・サイボーグの女子ミドル級王座決定戦に、ヘビー級、ウェルター級、ライト級を加えた世界4大タイトルマッチが予定されていたが、その後にアリスター・オーフレイム、ジョシュ・トムソン、ニック・ディアズら主要選手の欠場が相次ぎ、対戦カードが二転三転する事態となっていた。

それでも、トムソンの欠場を受け、日本の石田光洋が急遽参戦。2007年大晦日に対戦したギルバート・メレンデスとのライト級暫定王座戦や、今月1日にアナハイムで開催予定だったアフリクションの大会中止により、(同大会で予定され)今大会へとスライドされたヘナート・ババル×ゲガール・ムサシのライトヘビー級選手権試合、ファブリシオ・ヴェウドゥム×マイク・カイルをSHOWTIMEライブ中継カードに、全9試合が行われた。


そのメインイベントでは、女子MMA界の象徴“美女戦士”カラーノに対し、序盤からラッシュを仕掛けたサイボーグが、テイクダウン際にポジションを奪われる場面こそあったが、スタンド&グラウンドで圧倒。最後はアームロック狙いから、体をかがめてディフェンスが取れないカラーノにパウンドを連打、1R終了間際にレフェリーが試合を止め、女子ミドル級のベルトを巻いた。

また、メレンデスの暫定王座に挑戦を果たした石田だったが、メレンデスに持ち前のタックルを封じられると、打撃にテイクダウンとメレンデスが攻勢に。2R以降、スタミナを大きくロスした石田に、メレンデスはバックからチョークを狙い、容赦ないパウンド。磐石の強さを発揮し、暫定王座防衛に成功した。

その他にも、DREAMミドル級王座を返上したムサシが、圧倒的な強さで僅か1分、ババルが持つライトヘビー級王座を奪取。ヴェウドゥムは、カイルから狙いすましたギロチンチョークで一本勝ちを奪っている。

皇帝エメリヤーエンコ・ヒョードルの獲得を機に、本格的にUFCとの対決姿勢を打ち出すストライクフォースの次なるビッグイベントは、そのヒョードルの登場となるのか――。その前には、次回大会として9月25日のSHOMMA STRIKEFORCE CHALLENGERS(メインイベントは、エヴァンゲリスタ・サイボーグ×ティム・ケネディ)が行われる。

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