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【Rebel FC07】摩嶋に続き、坂野周平もアイディン・ジュマイを肩固めで下し、バンタム級のベルトを巻く

<Rebel FCバンタム級選手権試合/5分5R>
坂野周平(日本)
Def.4R3分30秒 by 肩固め
アイディン・ジュマイ(中国)

大きく距離を取り、ケージの前を移動しつつ構えを変える坂野は前に出て左右のフックを振るっていく。ジュマイもパンチを返すと、距離を取り直した坂野は左を当てて前に出る。ジュマイのパンチにも下がらず、自らのパンチで打開する坂野は残り2分45秒でテイクダウンに成功する。一気にマウントを取った坂野だが、ジュマイも足を戻し腕を差してスタンドへ。パンチの打ち合いからジュマイが組みついてリフトすると、坂野はオモプラッタを狙う。

そのまま前に落とされ、足のフックも取れた坂野はケージを背にして立ち上がり、押しこまれた状態で、細かいパンチを打ち合い頭を抱えたところで初回が終わった。

2R、いきなり左右のフックを入れた坂野はジュマイのテイクダウンを切り返し、腕十字へ。これは失敗したが、すぐに体を起こしてバック奪取する坂野は、前方に落とされずに寝技にも持ち込むことに成功する。そしてジュマイがガードを取ると、マウントからバックマウントに移行した坂野は、胸を合わされても三角絞めに捉えて鉄槌を打ち込む。

さらにエルボーを連打する坂野はジュマイが腰を上げてもクラッチを続けると、やがて背中を滑らせ、セットアップをし直して右腕を取りに行く。続いて足をすくって右腕を伸ばしにかかるが、ジュマイがついに腕を引き抜く。それでもトップをキープした坂野は、パンチを入れて2Rの終了を迎えた。

未知の3Rに挑む坂野は、テイクダウン狙いのジュマイをアームロックで捉えようとする。ここで足をリフトされ、背中をつかされるそうになるや、坂野はケージを蹴りキムラクラッチを支点にバックに回り込む。ジュマイは腰をずらして、胸を合わせようとするが坂野はその動きを利してトップへ。腕を差してきたジュマイを潰し、しっかりと上を取り切る。ハーフからエルボーを落とした坂野は、ジュマイのスクランブルに合わせて、腹固めを狙う。

ここは振りかえるように胸を合わせたジュマイが、足をすくってリバーサルに成功する。ジュマイがトップをキープする形で3Rが終了した。

4R、テイクダウン狙いにキムラクラッチを利して、またもバックに回った坂野は常にジュマイの動きの先をいき、バックを取る。ジュマイもスクランブルを続け、シングルから立ち上がると、そのままテイクダウンへ。その勢いを利して上を取った坂野が、エルボーを打ちつける。ついに動きが止まったジュマイにエルボー、パンチを連打する坂野。

レフェリーは試合を止めないが、坂野は肩固めでタップを奪いレベルFCバンタム級王者に。ベルトを巻いた坂野は「3年前は僕はただのファンでした。今、この大きな大会でチャンピオンになれた。多くの仲間が僕を支えてくれた」と英語で話し、「日本のファンの皆さん、どれだけ視てくれているか分からないけど、坂野周平です。名前を憶えてください」と日本語で言葉を続ける。

さらにインタビュアーからの次の試合という問いには「多くの中国人ファイターが、僕にリベンジしたいと思っているはず。僕はいつだって面白い試合をする」と再び英語で勝利者インタビューを締めた。


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