【ACB85】超高レベルACBバンタム級戦線で、トップ戦線進出を掛けてレオーネ兄がジナゾフと対戦
【写真】ロシアと北米で王座挑戦経験のあるレオーネに対して、ジナゾフはタイトル戦線に割って入る期待をAVB首脳が持つような試合ができるか(C)ACB & GONGKAKUTOGI
20日(土・現地時間)、イタリアはリミニのRDSスタディウムでACB85「Leone vs Ginazov」が開催される。メインはマゴメド・ジナゾフとアンソニー・レオーネが戦うバンタム級マッチだ。
東京ドーム1200個分、世界で5番目に小さい国家=サンマリノ共和国への入り口として知られるイタリアのリミニで開催される今大会、メインでジナゾフと対戦するアンソニー・レオーネは同日、フィリピンのマニラで開かれているONE69のメインでケビン・ベリンゴンと対戦するアンドリュー・レオーネの実兄だ。
兄弟ファイターがフィリピンとイタリアで、同じ日にメインで登場するという珍しいケースで兄アンソニーと対戦するジナゾフは13勝3敗で、キャリア16戦中15試合をACBで戦っている生粋のACBファイターだ。そしてロシア勢との対戦は7試合のみで、残りは全て国際戦という珍しいキャリアをACB内で積んでいる。
最近の10試合で7勝3敗、直近の試合は1月のACB79でブラジルのブルーノ・ヴィアナからTKO勝ちを収めているジナゾフ。対してレオーネ兄はWECからBellatorと北米メジャーで活躍し、ベラトールではドゥドゥ・ダンタスの保持していた世界バンタム級王者に挑戦経験もある。2016年3月にACBで戦うようになったレオーネは、2連勝の後に昨年4月にアスカル・アスカロフの持つACBフライ級王座にも挑戦している。
この一戦で、抜群のバック奪取とキープ力を残る王者アスカロフのバックマウントに対し、レオーネは胸を合わせていったところで四の字フック&頭を抱えたツイスターに通じる姿勢で首を捻じ曲げられタップを強いられた。
ロシアの脅威というべき技で敗れたレオーネはその後、昨年12月のACB豪州大会でバンタム級に再転向を果たして再起を飾り、今回のジナゾフ戦を迎える。外敵襲撃役のようなランク5位のジナゾフとしては、11勝0敗の王者ルスタン・カリモフ、15勝2敗のランク1位マゴメド・マゴメドフ、そして20勝3敗1分の3位オレッグ・ボリソフという強力なレコードを誇るトップ陣に割って入るためにも、ランキング7位のレオーネを相手に、階級こそ違えアスカロフ級のインパクトを残す勝利が欲しいところであろう。
またジナゾフ&レオーネと同じバンタム級でMMAデビュー以来7連勝5試合がTKO勝ちのマンスール・ハトエフも、その戦績に裏付けされた実力者なのか──、そしてミドル級では8勝0敗でTOP FCミドル級王者キム・ジェヨンを既に下しているバイサンクル・バキトフ、この両者にも注目したいイタリア大会だ。
■ 対戦カード
<バンタム級/5分3R>
アンソニー・レオーネ(米国)
マゴメド・ジナゾフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
アウレル・プルテア(ルーマニア)
アミルカン・アダエフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
マゴメド・ライソフ(ロシア)
ジョイルトン・サントス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ビスハン・マゴメドフ(ロシア)
グレイドソン・クーチス(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
バイサンクル・バキトフ(ロシア)
ヴェンドレス・ダシウバ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
クセイン・クシャゴフ(米国)
EJ・ブルックス(米国)
<バンタム級/5分3R>
マンスール・ハトエフ(ロシア)
ゴーガ・シャマタヴァ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
マゴメド・ムエタフ(ロシア)
ニコラ・ディチコフ(ハンガリー)
<バンタム級/5分3R>
イーリャ・ユクボフ(ロシア)
ジョバンニ・メイロ(イタリア)
<ミドル級/5分3R>
ダウ・シェイハン(ロシア)
ジェイソン・フィッシャー(豪州)
<フライ級/5分3R>
ユーリ・シェルバトフ(ロシア)
フィリッピ・シウバ(ブラジル)