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【ACB85】体重超過のブルックスに、クシャゴフは工夫なくスプリット判定で敗れる

<79.2キロ契約/5分3R>
EJ・ブルックス(米国)
Def. split
クセイン・クシャゴフ(ロシア)

ブルックスが体重オーバーでキャッチウェイト戦に。かつてライトヘビー級で戦っていたクシャゴフの方が、緩い腹のブルックスより体が大きい。ブルックスのテイクダウン狙いを切ったクシャゴフが右ミドル、ブルックスは右ジャブを伸ばして左に回る。右からの蹴りを続けるクシャゴフは、ブルックの前足のローになかなか距離を詰めることができない。

ブルックスはバックキックを当て、クシャゴフのローをキャッチし肩を押してテイクダウン。起き上がってきたクシャゴフをがぶる。頭を抜いて立ち上がったクシャゴフは、そのままケージに押しこまれるも、上腕を押しながらヒザを入れて離れた。

2R、右ハイ、左ローを蹴ったクシャゴフは右ストレートもブルックスがサークリングでかわす。右フックを当てたクシャゴフが、直後に右フックを逆に被弾する。クシャゴフはスイッチするも、ブルックスは右ハイを狙う。オーソに戻したクシャゴフが距離を詰めてパンチを纏め、組んでヒザ蹴りを突き上げる。さらに右を放って前に出ると、ブルックスがローを蹴り右ジャブ、そしてサークリングへ。ケージの前から出て、右ローを蹴ったブルックスは直後に組まれてケージに押しこまれる。

押し返し、シングルでクシャゴフをケージに押しこんだブルックスだが、ここはテイクダウンを奪えない。離れたクシャゴフは右ハイを蹴られ、最後のクリンチ合戦で放ったエルボーが空振りに。そのままボディロックでテイクダウンを奪ったブルックスが、バックに回ったところでこの回も終了となった。

最終回、勢いのあるクシャゴフだが、ダメージを与えるに至らない打撃戦のなかでブルックスが飛びヒザを狙う。組んでケージにブルックスを押し込んだクシャゴフは、低い姿勢にアンクルピック、ブルックスはスイッチしつつ胸を合わせて離れることに成功する。

パンチの打ち合いでも右フックを攻防の最後に振るったブルックスが、試合巧者ぶりを発揮し、クシャゴフの大きな振りのワンツーをかわして蹴りを狙う。常に正面突破のクシャゴフに対し、試合巧者のブルックスの方が精度は上か。サイドキック、バックキックを織り交ぜ、クシャゴフの間合いで戦わないブルックスはタイムアップと同時に両手を挙げて勝利をアピールした。

結果はスプリットで体重超過のブルックスに凱歌が挙がった。クシャゴフは真っ直ぐ攻めすぎて、工夫が見られなかった。

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